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今日はとても重たい内容を書きます。
シンガポールの犬友達からこんな連絡を受けました。彼女の承諾を取り、みんなにも考えてもらいたくて掲載します。

「中国では北京オリンピック前に狂犬病の犬を駆除するという名目で、すでに100万頭を超える、飼い犬を含めた罪の無い犬達が毎日虐殺され続けています。(中略)飼い主の目の前で、家族同様に可愛がっている犬を撲殺(薬殺じゃないぞ)するなんざ、人のやることか?
中国政府は、中国から犬を一掃するつもりなのか?  狂犬病の正しい知識がない野蛮人の国だと世界に証明しているのがわからないのか? 国民の不満だって今回はかなり大きいはず。中国政府は、自国民をいつでも力で制圧できると思っているんだろうか?
日本では中国に遠慮してか、大したニュースにはなっていないようだけど、世界中の動物保護団体を中心に北京オリンピックをボイコットしようという動きがかなり広まっています。 
B(※彼女の愛犬。ただいまシンガポールに住んでいますが、こないだまで香港にいました)がそんな目にあったらと考えると、血も凍りそうな怒りに全身が震えました。飼い主達が気の毒で堪らない」

そしてHong Kong Dog RescueのHPで確認しました。

なんてひどい事態でしょう。
これは現実ですか? 
現実としたら、中国は21世紀を生きる資格のない国と言わざるを得ません。

「この虐殺が行われているのは、どの地域なのでしょう。北京周辺ですか? それとも全土ですか?マジで1匹残らず殺すつもりですか?」と返信すると「これは信じがたいけれど、現実。しかも中国全土でのことです」と返ってきました。

私は、愛護団体やレスキュー団体のみなさんのことをとても偉いと心から思っていますが、自分では団体に所属してまでのお手伝いをしていません。切りがない、全員は救えない、そして……野生動物の保護活動と違って、捨てられた犬を助けることは、捨てた人間を救うことになる、と心のどこかで感じているからです。もちろん犬に何の罪もありません。また捨てる人間側にも、ケースによっては私にも理解できる範囲の理由があることも承知しています。たとえば身よりのない老人に大事に飼われていた犬が、飼い主が入院してしまい、どうしても親戚縁者では引き取れないなどのケースです。年をとったら犬を飼うな、と言われればそれまでかもしれないけど……。自分も死ぬまで犬のそばで暮らしていたいと思うので、おばあちゃんになったら多頭飼育は責任が増えるからダメだけど、1匹くらい許してほしいと思ってしまいます。これも人間のエゴでしょうが。そのために娘に今のうちから「ママが死んだら、あとの犬のことは頼む。あんたにお願いしたいことはそれだけだ」とけっこう本気で頼んでいます。まぁ、おばあちゃんになる前に死ぬこともあるでしょうし、そのとき、もし夫と一緒に交通事故で死んだらどうしましょう、娘の世話すら誰かに頼まないといけない事態ですね。

横道にそれましたが、そんなこともあり、レスキューものの記事に参加することは控えておりましたが、今回はちょっと訳が違う。飼い主さんが犬を見捨てているのではない。国が「犬」ひいては「動物」「命」の生きる権利を、国の独裁的な権力を持って奪っているからです。こんなことが今の世の中、ましてや文明国、しかも世界の大国のひとつがやっているなんて。しかもオリンピック開催のイメージ戦略のために。やるべきことは飼い犬まで殺すことじゃないでしょう。狂犬病ワクチンをきちんと施し、野良犬を増やさないように繁殖管理をするべきです。たしかに野良犬が大量にいるのかもしれない。でも飼い主の明らかな犬まで奪って、殺すというのは何の意味があるのでしょう。まるで戦時下の狂った価値観で、ただ気に入らないもの、管理しきれないものは十把一絡げで隔離し、大量虐殺する感覚と似ています。

飼い主さんが泣いて自分の犬を抱いて「殺さないで」と懇願している写真があります。飼い主さんは本当に自分の犬を守りたいのに、守りきれない。こんな事態が、すぐ隣国で起きているなんて、憤りを超して、涙がでてきます。そして、撲殺され、血だらけになっている死体がたくさんHPには掲載されています。犬であれ野生動物であれ(人間が連れてきたためにもとの生態系の生物を圧迫する移入動物のケースを除き)、人間が動物の命を傲慢に管理するのは許せません。

見ない方がいいかもしれません。犬が大好きな人ほど見ると大ショックを受ける写真たちです。
でも、現実を知ることは、つらいですが、ジャーナリズムの原点でもあると考えます。
どうしましょうHPアドレスを掲載するべきか、すごく悩みます。

私は、中国が嫌いなわけではありません。親友の恋人も中国人で、いい人だし、素晴らしい文化と歴史を持っている国だと思います。何よりこんなにたくさんの愛犬家が、自分の犬を守るために、そして犬の権利を守るために、国と闘っているのです。
でも、これからも、オリンピックが開催される頃まで引き続き犬を大量に殺す、中国政府を容認したくはありません。

ペンは剣より強し、であってほしい。

いま、中国の隣の日本で住む私たちにできることは何なのだろう。ただの1犬好きだけど、ほんの少しでも、何かを変えるきっかけを作ることはできないだろうか。

本当に心が痛い現実です。
とにかく負けないで、中国の愛犬家!
Hong Kong Dog RescueのHPアドレスです。
もしご覧になるなら、かなりの覚悟をしてください。
でも、文章以上に、写真は事実を、現実を伝えてくれます。
http://www.care2.com/c2c/share/detail/213855

オリンピックをボイコットすればいい、と簡単には言えません。オリンピックを夢見て、長年、本当に何年間も頑張ってきた選手たちにそんなことは言えない。ようは、中国政府がこの馬鹿げた非文明的な政策を中止してくれればいい。そのためにはやはり国際的な世論が動くしかないと思います。日本のマス・メディアを動かすために、微力ながら私もできることを考えます。

私の今日のブログは、リンクフリーです。犬を愛する心あるみなさま、この問題を広く問題提起し、人の目に触れさせ、犬の命が奪われることを1頭でも早くストップさせるのに力を貸してください。
白石バドバドかえ
Posted by白石バドバドかえ

Comments 11

たび吉  

とてもHPを見る勇気はありません。
中国って金持ちが犬を飼えるのでしょう?
その人達ですら国の政策に従わなければならないなんて
よっぽど強固な姿勢なのでしょう。
一刻も早くストップがかかることを望みます。

2006/12/06 (Wed) 19:34 | EDIT | REPLY |   
マイママ  
エーエッ!!

飼い犬まで!!信じられませんがHP見る勇気もない私です。
事実ならオリンピック委員会からストップかかるはず・・でない?

2006/12/06 (Wed) 22:08 | EDIT | REPLY |   
B&N  

私の友人が現在香港に住んでいます。
サクラというとても可愛いシーズーの娘が居ます。
急いで確認したところ、今香港は大丈夫らしいが、
いつ何があるか中国はわからないので
何かあったらすぐに帰国すると言っています。

すぐに帰国できる状況であればいいのですが・・・
正直とても心配です。

私もバドママ同様、海外のどこの国の人であれ、
偏見はありません。友人もいますし・・・
でも最終的には解り合えない部分があるのは確かです。
しかしこんな事実をつきつけられると、悲しい以外の
言葉がみつかりません。どうぞこれ以上深刻な事態に
ならないようにと祈るばかりです。

2006/12/06 (Wed) 23:06 | EDIT | REPLY |   
ばど吉  

→たび吉
HPを見る勇気がない、というのはある意味賢明です。
でもほんとかなり強硬な姿勢なんだろうね。今の日本じゃ信じられない。
だけど日本も第2次世界大戦中は、犬を「供出」といって国に差し出し、毛皮にされたってF山先生が言ってました。
60年くらい前の日本と同じなのかもしれない。だからただバッシングするのでなく、考え方をシフトしてもらえる手段を提示していかなきゃいけないんだと思う。W○Fで学んだ、自然保護思想の普及と似ている気がすごくしています。

→マイママ
HPを見たらマイママは寝込んでしまうと思うので、それでOKです。
オリンピック委員会は、国政にまで口は挟めないのではないかな。アテネオリンピックでも野良犬を狂犬病対策で捕殺したそうだしね。狂犬病の問題、イメージダウンというのは深刻なんだろうけど、今までその国の人は、それで生活していたのになぁ。しかも今回は飼い犬まで。そこがすごく問題。

→B&N
「でも最終的には解り合えない部分があるのは確かです。」って身に染みます。本当にそうですね。国により文化の違いがあるし、犬を食べる文化のある国なので、日本人が「鳥インフルエンザ」が発生した際に鶏を鶏舎ごと殺す感覚と差がないのかもしれない。そこまで考えると、正義とか道義とは何かいろいろ頭がぐちゃぐちゃになってくるんだけど……。犬を食べる文化を完全否定するつもりは私にはない。自分では食べられないけど、やっぱりそれは自国の歴史文化だと思うから否定はできない。
だけど、やっぱり飼い主が「殺さないで」と懇願している犬を奪うことは許されない。飼い犬だって、野良犬以上に人間に依存し、人間を信頼しているはずだから、他人とはいえ、人間に撲殺される瞬間に何を思うのかと考えると、涙が出る。
あ、でも先ほどまた友人からメール来ました。香港は、中国に返還されたとはいえ、特別区だし、欧米のブランチの愛護団体が複数あり、発言権も強いそうで、虐待法などは日本よりも進んでいるそうです。よかった。サクラちゃんはとりあえず心配はないと思います。

2006/12/07 (Thu) 13:15 | EDIT | REPLY |   
kyomi  
お邪魔します

こんばんは!バド吉さん
saoちゃんのところからやってきました。
LINKさせていただきました。
事後報告で申し訳ありません

2006/12/08 (Fri) 01:04 | EDIT | REPLY |   
ばど吉  
ありがとうございます

→kyomiさま
ありがとうございます!
こうやってみなさまがリンクしてくれたおかげで昨日は237ものカウントがありました。だぶりもあるでしょうが、それでも100人以上の人の目には触れているでしょう。ペンは剣より強し!を信じます。

2006/12/08 (Fri) 08:24 | EDIT | REPLY |   
あーちゃん  

以前ニュースで、愛犬家たちがデモをしているところをみたことがあります。
たしか飼い犬は1頭までならOKとか言っていたような記憶が、、、

北京へよく行くまこ父ちゃんに聞いてみたところ、
「北京で野良犬は見たことがないなぁ。殺されてる?聞いたことない。田舎の方じゃそうなのかなぁ。小型犬はちゃんとつながれて結構飼われてる。中国もペットブームだからいっぱいいるよ。でも中国で犬を飼うためには、日本円で3万円くらい払わないといけないから、そこそこ金持ちじゃないと飼えないけどね。会社では狂暴な大型犬を飼っていて、夜は強盗よけに社内に離しちゃうんだよ」
ってことです。
近々また行くそうなので調査を依頼します。(あまりあてにはできませんが。。。)

2006/12/09 (Sat) 09:27 | EDIT | REPLY |   
ジルママ  

バド吉さん はじめまして^^
kyomiさんのところから来ました!
ところで、中国の件はあまりにも酷くて言葉になりません・・・
ジルママも少し前から話は聞いてたのですが、
まったくTVでも報道されずどんな状況なのかな?っと思っていました。
何とか今生きている犬だけでも助けてあげたいですね(>m<)
ジルママもリンクさせていただきました事後報告ですみません。

2006/12/09 (Sat) 19:31 | EDIT | REPLY |   
ばど吉  
真実は闇の中

→あーちゃん
8月の報道では「狂犬病予防のために野良犬を5万匹」、11月の中国の新聞を転用した日本の新聞では「犬殺しはデマ」とあり、本当の真実がよくわかりません。取材に行くしかないのか!??(でもそんな実態を取材しに行く勇気が、今の私にはまだありませぬ)。まこ父、北京レポート、期待してます。真実が知りたい。でも、大型犬を強盗よけに社内に放すってのも、なんだかすごいな、中国。まぁ、わが家でも家の中に凶暴(に見えるかもしれない)大型犬と、大型犬(の声に聞こえる)コーギーを空き巣よけに放してますが(笑)。

→ジルママさま
初めまして。リンクありがとうございます。
E・コッカーの飼い主さんなんですね! 可愛いです。
それはさておき、この中国の問題、正しい情報がほんとに知りたいところ。新情報がたしかな筋から入った際にはまたブログで紹介していきますのでよろしくお願いします。

2006/12/10 (Sun) 14:29 | EDIT | REPLY |   
ななし  

他のサイトであのHPを見て、
調べているうちココにきました
画像を見て悲しくなり耐えられず泣きました
本当に酷い、酷い、酷い
でも自分に何ができるんだろう・・
あの残酷な現状を
多くの人に知ってもらうこと 大事なのですね
家族、友人話そう、見てもらおうと思います

2006/12/18 (Mon) 03:43 | EDIT | REPLY |   
ばど吉  

→ななし様
コメントありがとうございます。
できることを、ちょっとずつ、でいいんだと思いますよ。
小さな種を蒔いているうちに、大きな木になる、森になる。
とりあえずこの政策は中断されたようですから、よかったです。でもまた始まらないように、近所の国の私たち犬好きもちゃんと見ているんだぞ!と、アピールしてまいりましょう!
また楽しい話題にも参加してくださいね。

2006/12/19 (Tue) 01:31 | EDIT | REPLY |   

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