クーパー(ジャーマン・ショートヘアード・ポインター)、メルちゃん(ボクサー)、まめちゃん(バドが拾った黒猫)と暮らす、犬ライターが綴る犬馬鹿生活。
クパビーからわかる犬の気持ち
2010年12月20日 (月) | 編集 |
はいっ、続きです。
貸切ドッグランでのクパ&ビーちゃんの様子から、犬の気持ちを探ってみましょー。

到着してもうだいぶ経ち、各人がぷらぷらを勝手に行動をとった後、急にクーパーがビーちゃんと遊びたいモードに。

クパビー1

↑ (おい、クパ、後ろ肢、浮いてるよ。ジャックナイフだ)
クパは頭を低くしてる。「アソボー」の合図ですね。2頭ともしっぽがピンと立ってます、興奮状態です。

クパビー2

↑ およよ、でもビーちゃんのしっぽが下がっているし、腰も低いし、お耳も少し後ろに引いています。緊張、ちょっとひいた状態とみえます。クパの突然の(一方的でお気楽な)行動にちょっと焦ったんでしょう。

クパビー3

↑ ほら、だからクパ、怒られた(笑)。
「あんた、急になによ、失礼でしょっ」という感じではないでしょうか。一見すると、ビーちゃんが唸っているし、飛びかかっているから、ビーちゃんが攻撃しているように見えるけど、それは人間の勘違いな見方です。ほら、ビーちゃんのしっぽは高く立ってない。垂れ耳だからわかりにくいけど、耳も前方を向いてない。喧嘩したくて攻撃しているのではなく、いわゆる恐怖心から威嚇しているのだと私は理解します。本気で攻撃するときは、犬は人間によく聞こえる音量と音域の威嚇の声はあげません。まったく声なしか、人間に聞こえるか聞こえないかわからない程度の低いわずかな唸り声です(と、先日、動物行動学者の方も言ってました。やっぱりねー。昔、近所にいた秋田犬は全然唸ったとこ聞いたことないけど、百戦錬磨だったのは、そーいうことだったのね)。
いま、ビーちゃんは自分を防衛するのに必死です。日本にすむ多くの犬、8割か9割は、このタイプだと別の先生が言ってました。喧嘩好きで威嚇しているのではなく、怖いから先に「こっちこないでよっ」と、体で表現しているのです。これで興奮が度を超すと、相手を噛んでしまうこともあり、結果、あっちが先に噛んだ・噛まれた、と飼い主同士の感情がこじれますが、いわゆる「窮鼠猫を噛む」状態です。犬にしてみれば、当然の必死な行動です。

だから、知らない犬、あるいはよく見かける犬でも、飼い主さんの価値観はバラバラなので、行動学の理解が違う人、犬全体が好きではない人(他人の犬への愛が欠如している人)の犬に近づけるのは、やめておいた方が無難です。また犬も、犬種や性格や育った環境(社会化の有無)などにより、リアクションが過激というか過敏すぎる子もいるので、やはり知らない犬に不用意に近づけるのはだめです。もし噛まれたとしても、知らない犬に近づけた人間に責任があると私は思います。
だから、ノーリードでギャンギャン吠えてクパに近寄るワンちゃん、クパのリード(牙)の射程距離内に入るのは危険かもしれなくてよ~(笑)。
知らない犬、久しぶりにあった犬にどういう行動とるか、私もわからないから、事故にならないように気をつけてます。犬に「絶対」はない。「うちの犬は、絶対大丈夫」なーんて言う人ほど、私は疑います(笑)。

だって、誰もケガさせたくない。それに本気で喧嘩の味を覚えたら困るもん。ええ、実は、バド爺は、日本では少数派の1~2割に入る「喧嘩の味を覚えた」オス犬でございます。同サイズのオス犬とはよくやらかしてくれました(若いときは飼い主、苦労しまくり。涙)。しかも、もとはイノシシやシカ猟に使う犬だから、やっぱり撃たれた鳥を持ってくる(=自分で噛み殺す仕事ではない)レトリーバーとは違い、根っからの武闘派だった。
クーパーはできれば喧嘩好きじゃない犬に育ってほしいが、ジャーポもワイマ同様にシカ猟などに使う犬だし、タマ付き(個人的価値観により大変なのはわかっているけどあえて未去勢)なので、今後どのように育つか要観察です。

クパビー4

↑ さて話しを戻します。
ビーちゃんに一喝されたクパ。このポーズ! ここが、いまのところの、こいつのいいところです(笑)。無邪気です。天真爛漫です。ある意味、クーパーのクは「空気が読めてない」のクです(爆)。
ビーちゃんに怒られたことはわかっており、「ごめんよ~、でも遊びたいんだよ~、そんなにおこんないでよ~、遊ぼうよ~」と、全身で表現。前肢を下げ、お尻を持ち上げるのは遊びを誘うポーズです。頭を相手より低く下げているのは「攻撃するつもりはボクにはないよ~」と言っているともとれます。
でも、まだビーちゃんのしっぽや耳の感じを見ると、警戒心・緊張状態がみてとれますな。一発触発状態だぞ。
このまま、犬同士のコミュニケーションで解決するのか、飼い主が介入(=2頭を引き離す)しないことにはやばいことになるのか、ぎりぎりのラインともいえます。でも、ビーちゃんママと私は、ここはひとつ犬同士で解決させましょーという大らかなスタンスで臨んでみました。前回、一緒にキャンプに行って1泊2日いたら和解してよくつるんでいた2頭ですから、クパビーを信じます。これが同性同士なら、私はやめとくかもしれないけどね(笑)。オスVSオス、メスVSメスの方が諍いが起きやすいもんですから。

クパビー5

↑ KYなクーパー、まだ諦めずにビーちゃんにちょっかいをだして遊びに誘います。
ビーちゃん、しっぽも立ち、耳も上向き。興奮状態。写真ではわからないけど、これで背中の毛が逆立ったら、攻撃されるサインだぞ。きっとビーちゃん、遊びに応じてよいものか、それとももう一度一喝すべきか、考え中なのかもしれません。一瞬のことだけどね。

クパビー6

↑ そしたら、急にクパが「うっひゃーーー!!」と言わんばかりに駆け出し、大きな弧を描いて走り回った!
もしかして、ビーちゃんの緊張状態を悟り、このままじゃー本当に喧嘩になると思ったのでしょうか。これは私は勉強不足の犬の行動ですが、たぶん、走り去ること(追い駆けっこ状態に持ち込むこと?)でビーちゃんとの張りつめた空気をご破算にするというか、お茶を濁すというか(笑)、気をそらすというか、緊張状態を解く、そんな行動に見えました。もしそうなら、クパは犬同士のコミュニケーションがちゃんととれるヤツなのかもしれません。
一瞬あっけにとられたビーちゃんも一緒に駆け出しました。

クパビー7

↑ 走り出したら、なんだかやたら興奮が高まったらしいクパ。アホみたいにはしゃいで駆け回ります。おいおい、大丈夫か、おまえ。ネジがはずれたんじゃないか?(苦笑) でも天真爛漫なアホクパは可愛い。
ビーちゃんは少々あっけにとられているように見える(笑)。が、クパに攻撃心がないのはわかってきたみたい。体全体の緊張がゆるんできた。

クパビー8

↑ やっとビーちゃんのお遊びモードがオンになった。同じようにしっぽはピンと立っているけど、なんというか、体のゆるみ方が違うでしょ。同じ興奮状態でも、緊張の興奮ではなく、楽しい興奮モードに入ってる。このあと、2頭はおふざけプロレスに突入。クパ、願いが通じて、遊んでもらえた。

クパビー9

↑ しばらくプロレスしてたけど、またやりすぎの興奮状態になりかかった。そしたら、ピタと遊び終わりました。犬同士でゲーム開始も、ゲーム終了もちゃんとできるのね。お互い、しっぽは上げていますが、顔をそらし、「ちょっと休憩ね」という感じに見えます。2頭の視線の先に何か興味の対象があるわけではありません。

クパビー10

↑ そしたらクパはまたお茶を濁すかのごとく、バド爺のニオイをとりにいっちゃったりして。ビーちゃんはバドに関心はあれど「いきなりそんな無礼なことしていいの?」と、クパより一歩下がってますね(笑)。

このあともクパビーは、けっこうつるんで遊んでました。すっかり和解したというか、こないだキャンプで遊んだことを思い出したというか、そんな感じでした。

犬同士のコミュニケーションを観察するのは、ほんと楽しい。
クパは、同じようなサイズの、同じくらいの気丈さの、しかも異性の幼なじみがいてラッキーでした。


コメント
この記事へのコメント
再教育に感謝
写真撮っていてくださったのですね。うん、お勉強になります。
でも、クパはビーにとっては「しりあい」になっていますから、あんな感じで済みますが…見知らぬ犬には迫力up。花絵さん的には良い教材じゃないでしょうか?良いコのワンちゃんは沢山いるでしょうから。飼い主と犬、同時に再教育していただいて感謝しております。
2010/12/20(Mon) 17:36 | URL  | mari #-[ 編集]
アテレコ
私達はよく犬にアテレコ入れて楽しんでます。
これはまた、犬を観察し、理解していないと
楽しめないですね。
まったく違う会話もあてはめてますけど、ね。
ゲイの夫婦の養子と、その嫁、愛人のやりとり、とか。爆。
2010/12/20(Mon) 23:43 | URL  | こぼずはうす #-[ 編集]
KYクパの大事な友達
♪mari さま
こちらこそ、ですよー。
クパのうざさに応えられる(堪えられる?笑)お友達は貴重ですから!!
それに、バドと暮らした私にとっては、ああ、そーだ、タビィの息子たちもけっこうきかん坊だったし(笑)、だからガウる犬と暮らす飼い主の気持ちはよぉくわかる。
よい子のワンちゃんもいるけど、よい子の定義もそれは人間があてはめたものなだけであって……犬には犬の世界のルールがあると思うので、人間にとって都合の悪い習性を持つ犬でもそういう犬の気持ちを理解し、うまく導いてあげればいいと思う。また一見よい子のワンちゃんも、犬社会的には引っ込みじあんすぎとかストレスやトラウマを抱えていて自己表現ができないとか、マイナスのものであるかもしれないので、そこまで観察してあげる必要もあるのではないかと思います。
バドブログで動物行動学者さんでもないのにえらそ~に書ける身分ではないと思いつつ、でもたくさんの飼い主さんに、擬人化でなく、中立かつ科学的な立場で、犬を正しく見極めてもらい、理解の一助にしてもらえばいいなと思って書いてます。

ちなみに。苦労のない犬と暮らしてたら、ネタに困りますわよ。オホホ。苦労しているから、犬のこともっと知りたい、もっと伝えたい、なのです(笑)。
2010/12/21(Tue) 13:15 | URL  | ばど吉 #-[ 編集]
アテレコ!(爆)
♪こぼずはうす様
擬人化しちゃーいけないなと自分も思うし、私の想像とは違う気持ちだったりするかも、とも思いながら、でもクパの顔見ていると、アテレコしたくなる。
でもまだメルはうまくアテレコできません。7ちゃんずの観察は馴れているせいかだいたい手に取るようにわかるけど、ボクサーの表情や行動はまた違います。パソコンがフリーズしたみたいな顔することも多く、「いまメルは何考えてんだ?」と思うことが多い。いまメルを解析するのがもっかの目標です。

それよか、まったく違う会話のアテレコに爆笑!
まさかご友人のドラグエさんがゲイの夫婦!? クレアが愛人? あ、クレアは本妻か!?
笑えた~~~~。
あの方のブログもほんとおもしろい。
いつか私がそっちに行ったら、ぜひご紹介くださいませ。
2010/12/21(Tue) 13:23 | URL  | ばど吉 #-[ 編集]
おぉ!!うちもココ利用しております!!
2010/12/27(Mon) 01:14 | URL  | みき #cWcd8Id2[ 編集]
♪みき様
あ、行ってるの!?
ほんとここ良心的で助かります。
とくに7ちゃんず&ボクサー飼い主の骨折女としては(笑)。
運動量と心の充電を満たしてあげられる。
骨折母はいま運転もできない(うちのクルマはマニュアルなの)ので
連れて行ってくれる犬友達にも大感謝です。
2010/12/28(Tue) 00:07 | URL  | ばど吉 #-[ 編集]
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