友好的なプロレス

おととい書いていたのは「犬のコミュニケーション」(JKCガゼットの新年号の特集をお楽しみにね♪)。
資料に東大の動物行動学の先生の論文も読んだけど、ほんと犬のコミュニケーションは興味深い。
クパの興奮のことも過剰な(!?)服従心(うれション)のことも、実に勉強になる。楽しいねぇ、動物行動学♪

さて、そこで、「遊びに誘う行動」について、先ほどとなりで実践をしてくれたので、椅子に座ったまま撮影(だってぇ、骨折患者ですもん。涙)(部屋が汚いのも気にしないで。床に落ちているものを拾えない母を許せ)。

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↑ クパの、前足を伸ばし、腰を高くするポーズ。これこそが正しい遊びを誘う仕草の王道ですな。

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↑ クパ、大きな口を開けていますが、歯が見えていません。本気で攻撃するつもりで口を開けているときは犬歯をわざと見えるようにするそうです。ただし、歯だけとか部分的なものばかりにとらわれてはダメ。全身の動きを見ましょう。地面に伏せているクパの様子、本気でメルをやっつける気なら、頭も背中も高くして相手を威圧的に見下します。しっぽもピーンとして、毛を逆立てるでしょう。
メルも同じ。もしも本気でクパに反抗する気なら、こんな低いフセのような体勢はしません。また、反対に、クパに恐怖心を抱いているのなら、耳は立てないし、もっとへりくだる体勢をします。

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↑ 一見すると、クパがやられている(笑)ように見えますが、口元の余裕を見れば、これがただのおふざけプロレス(つまり友好的な格闘技)であることは一目瞭然。
メルのしっぽはピーンとしてますが、毛は逆立っていないし、唸り声もありません。噛んでいるように見えるけど、クパが痛がる素振りを見せないところを見ると、許される範囲の甘噛みなのでしょう。もしメルが興奮しすぎて強く噛んでしまったら、形勢逆転でクパが上側になり、一気にクパが教育的指導を行うこともあります。プロレスもあまり興奮しすぎるまで遊ばせるのは興奮しやすい性格を助長してしまうのでやりすぎに注意だけど、この2頭を見る限り、順番に上手に立場が入れ変わってやってるし、最終的に「あ、やりすぎみたい」と犬たちが自分で気がつけば、ブルブルッとカーミングシグナルなんかを示しつつ、自然解散します。2頭の大きさ具合、性格の強さ具合もちょうどバランスがいいのかもしれません。意外とメルは気が強いからね。そのくせときどき大げさに「ぎゃーん」などと鳴いて、演技するけど、その直後にクパに反撃しているところを見ると、演技派女優なんだと思うね。

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↑ クパはけっこういいお兄ちゃんだね、の図。
子犬の相手を忍耐強くすることで、クパも、よそ様のほかの犬に対しても、コミュニケーションが上手くとれる犬になってくれることを願う(いまから性成熟するから、どうなることやらだけどね。笑)。

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↑ メルはいつもがっぷりクパの首やマズルを噛んでます。よそ様の犬にしたら、きっと「きゃー、うちの犬になにするの!? 噛んでるっ!!」と叫ばれてしまう絡みですが、それは人間の勘違い。痛かったら、クパはメルに噛ませっぱなしにするわけがない。つまりメルは6か月の子犬でもちゃんと手加減して(遊びで)噛んでいるわけです。まー、犬には人間の腕のようなコミュニケーションツールがないからね、握手したり、肩を触れたりする親愛の情もお口で囓じって表現するしかないともいえる。おしくらまんじゅうで腕で押すかわりに、花いちもんめで手をつないで足を蹴る仕草をするかわりに、首をがぶりとしているだけなのかもしれないよ(笑)。

だからいちいち過保護になって、「うちの犬に、なんて野蛮な行為を!」と言って自分の犬を擁護していると、飼い主に高い依存心を持つ犬になる可能性があるし(そうなると吠え癖や分離不安などいろいろ問題行動に発展すると面倒です)、そもそも犬同士のコミュニケーションを学ぶ大事なチャンスを奪うことになっちゃうと思うね。だから社会化が進まない。


……と、わかっているけど、私も、このクパとメルの激しいプロレスを見ていると、いくら犬にとっては友好的な格闘技中であっても、よそ様の犬に同じアクションをしたら、相手(飼い主)に何を言われるかわからないから、うちの犬を遠ざけるだろうなぁ。
よって、理解ある(犬の習性・行動をわかっている)、そして犬を擬人化しない「犬は犬」と扱う希少な飼い主さんとしか遊ばせることができない。クパ&メル、同年代、近い体格の多頭飼育なのは正解。

日本も、早くヨーロッパみたいに、「犬は犬」という感覚・理解が定着すればいいね。

コメント

プライドか?

犬のプロレスは、見てて飽きないですね。
クレアと保護犬の花も毎日こんな遊びをしていますよ。
年が近く、同性ですがとっても仲がいい。
この子たちの遊びには、マウントや前足取りなど
多少の上下を示すものも含まれていますが
上下を付ける、というよりも遊びの方法というだけみたいです。
それだけケリーの優位が圧倒的だけらこの2匹の関係は
どっちでもいいんでしょうね。
食べ物さえ絡まなければ、安心して遊ばせられる関係です。

  • 2010/12/02 (Thu) 21:59
  • こぼずはうす #-
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No title

この光景、眺めているだけでも幸せいっぱいですね~。何より安心ですし。
その昔愚娘もドッグランで多種多様な犬とプロレス三昧でしたけど…私の認識不足で自由放任にしすぎました。よく観察していれば、危険な予兆を見てとれたのかもしれません。結局飼い主共々咬まれて以来…徐々に様相が変わり現在のように。観察が大事、でも観察していてもいきなり前兆(唸ったり、毛を逆立てるなど)もなく豹変する犬もいるから…ドッグランは注意して利用しなきゃいけないのですね、特に社会化期は。大いに自戒。この場を借りて…愚娘の相手をしてくれて、クパ、ありがとう!

  • 2010/12/02 (Thu) 23:03
  • mari #-
  • URL

プロレスごっこカワイイですね~多頭飼いするって犬社会のルールを覚えて素晴らしいですようちはおばあちゃんシーズ犬なんですが子犬の時から人間社会で生活してたせいか若い頃から散歩でよそのワンちゃんとの接し方がまるでわからなくて尻込みしてばかりでした。今はおばあちゃんだから特に無視してます兄と妹いい関係ですね

いつまで見られるかな

♪こぼずはうす様
はい、犬のプロレスは見てて飽きません。
クレアちんも花ちゃんとやってるのね。(クレアサンタと四つ葉のクローバー花ちゃん見ました)
クパも前足どりとか後ろ足どりとか一見痛そうなのもよくやってます。
そしてなぜかマウントは、メルちゃんがクパにたまにしてた!(いいーのか、それで!?)
食べ物さえ絡まなければ、ってのもよくわかります(笑)。


♪mari様
ほんと眺めていて、目が細くなります。メルやクパはおとなになったら、もうしなくなっちゃうのかなと思うとすでに寂しいくらい。リビングは静かになると思うけど。子犬と暮らす醍醐味は短いもんです。
クパは、ちょい久しぶりに会っても、富士見高原みたいに仲良しさんで遊べるかな。遊んでほしいな。
近々、ドッグランに連れてってもらうの、楽しみにしておりまする!


♪ケイティ様
シーズーも、若い頃はコロコロとよくはしゃぐ可愛い犬だと獣医さんに聞きました。けっこう朗らかで遊び好きらしい。
でも老犬になると、さすがに落ち着きますよね。
(クパメルも一生このままだとそれはそれで困るか。爆)
でも私は、活発で朗らかで素直な犬が大好きなので、
いつまでもふざけっこしちゃう兄妹でいてほしいなと思ってます。

  • 2010/12/04 (Sat) 16:08
  • ばど吉 #-
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