クーパー(ジャーマン・ショートヘアード・ポインター)、メルちゃん(ボクサー)、まめちゃん(バドが拾った黒猫)と暮らす、犬ライターが綴る犬馬鹿生活。
考えが甘すぎる日本と厳しすぎる?ウィーン市
2010年09月28日 (火) | 編集 |
いま夢の中でも何者か(白いワニ? by江口寿史)に追いかけられるほど、犬本の原稿に追われておりますが(やってもやっても終わらないよ~。やっぱり丸1冊ってマラソンちゅーか、ひとり駅伝みたい。チョー持久戦。涙)、
その原稿のための頭の中の思考のメインは、

「犬と暮らす前に覚悟する必要性を広く知ってもらう」
「飼ったら、捨てない」(すごく当たり前のことだけど)(だから飼う<買う>前によく考えてよ)

でして、もう日々、頭の中がこのメッセージでぐるぐるしております。
しかもちょうど先週続けて動物保護に熱心なドイツの獣医師K子さんの講演を聞く&お喋りする機会が多かったため、よけいに動物福祉のこと、日本の法体制の遅れ、日本の市民の価値観の未発達さ……だけど受け手に対して喧嘩を売るような訴え方ではなく、どうしたら気持ちよくみんなに広まっていくか……などが、頭の中でぐるぐるしてて、夜、ベッドの中に入っても脳味噌がヒートアップしてしまい、トールさんに八つ当たり(&足マッサージ強要)をする始末(すみませんな)。

そんなとこに、いま2つのニュースを発見しました。

日本のまだまだダメダメな話し(とくにいま私は子犬の深夜販売についてを問題視しており、近々取材したいと思っている)と、逆に法整備がしっかりしすぎてて、しかもシェルターがしっかりしているから捨ててもいいだろう的な思想があるのかもしれないウィーンの話し。
対称的にも見えるけど、両方とも犬に迷惑をかけている事態なの。

産経新聞 「カワイイ」だけじゃダメ 子犬、衝動買いやめて

朝日新聞 飼い主マナー向上に免許制…面倒で捨て犬急増 ウィーン

法律の整備も大事(日本はダメすぎる)だけど、
やっぱり法律だけが整うだけではだめなんだよね。
「動物の命や人生を、人間の勝手や都合で好きに操っていい」と思っている心をなんとかしないとね。

じーちゃんヨーグルト
“おでは死ぬまで可愛がってもらいますよ” by ヨーグルトの最後を舐めさせてもらうのが嬉しいバド爺

いつか日数が経つとリンクが読めなくなることがあるので、
続きにコピペしておきます。
でもこうしていろんな新聞社さんが、公明正大なスタンスで、国内や海外の状況を取材してくれて、日本に伝えてくれるのは嬉しいね。日本も前進しつつあると思うよ。

犬が好きな人から、ひとりひとりがこうした問題をちょっとずつ意識して、
少しずつ日本を変えていこう。変えてみせよう!


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「カワイイ」だけじゃダメ 子犬、衝動買いやめて
2010年9月28日(火)08:00 (産経新聞)

 夜の繁華街にもペットショップが進出するなど、ペットはより身近なものになっている。仕事帰りに子犬を手に取り、愛くるしさに一日の疲れが癒やされる人も多い。しかし、中には不幸な最期を遂げる犬もいる。環境省によると、平成20年度に全国の自治体で11万5797匹の犬が引き取られ、8万4045匹が殺処分された。関係者は「消費者の安易な衝動買いが犬の不幸な最期を助長する」と警告する。(織田淳嗣)

 ◆生後35日で市場に

 「犬の生態を無視した流通が行われているんです」

 動物愛護週間の20日、麻布大学(神奈川県相模原市)で開かれた、動物愛護管理法改正に関するシンポジウム。ペットショップで約8年間勤務し、現在は犬服販売のコークア(東京都中央区)を経営する成田司さん(44)の講演に、聴衆は耳を傾けた。

 成田さんが勤務したペットショップの犬の7割は、繁殖業者が持ち込む生体市場(オークション)からの仕入れ。「売れ筋」は生後50~80日のため、犬は生後35日程度でも市場に出されるという。

 この時期は本来、犬が生きる上でのルールなどを学ぶ「社会化」が行われる。親元から離されると、無駄吠(ぼ)えが増えるなどしつけがうまくいかず、飼い主が将来、手放してしまうリスクが増えるという。

 健康面の問題もある。成田さんは約200匹の犬を殺処分した苦い経験を持つ。病気の成犬だけでなく、中には発育が十分でなく、感染症にかかった子犬もいた。成田さんは流通の問題を指摘したうえで、「かわいいというだけで子犬を欲しがる消費者の志向も改めてほしい。欲しい生き物が飼える生き物というわけではない」と訴える。

 ◆無計画から殺処分

 「動物がいるにもかかわらず、ペット飼育不可の場所に転居を決めてから相談にくるケースも非常に多い」。動物の引き取りと里親探しを行っている神奈川県動物愛護協会(横浜市港北区)の山田佐代子会長(51)は嘆く。

 協会に寄せられた21年度の犬の保護依頼は399匹。順番待ちのため、保護できたのは60匹にとどまる。保護できない犬の中には殺処分の道をたどるものもおり、飼い主の無計画の犠牲だ。持ち込まれる犬種はさまざまで、最近はダックスフンド(JKC登録名)が多いという。

 また、病気のため手放される犬も多いという。山田会長によると、避妊・去勢手術は乳腺がんや前立腺肥大などの病気のリスクを軽減する。「病気予防のため、麻酔に耐えることができる健康で若いときに手術しておくことが有効です」とアドバイスする。

【用語解説】動物愛護管理法

 動物の愛護及び管理に関する法律。動物の虐待などの防止についての法律で、昭和48年10月施行。5年を目安に改正が定められており、環境省は平成24年の法改正に向け、今年6、7月に開かれた中央環境審議会動物愛護部会で小委員会を設置、審議を進めている。10月19、20日予定の小委員会では「動物取扱業の適正化」について審議が行われ、深夜販売▽販売時間▽移動販売▽インターネット販売▽犬猫幼齢動物の販売日齢-など7項目に関する規制について協議される。


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飼い主マナー向上に免許制…面倒で捨て犬急増 ウィーン
2010年9月22日19時10分 (アサヒ.コム)

 「子供より犬をかわいがる街」といわれるウィーンで、捨て犬が急増している。ウィーン市が大型犬を飼う人に、しつけ徹底のため免許制度を導入したところ、煩わしい試験を受けるぐらいなら、犬を手放した方がいいという「ダメ飼い主」が続出。動物保護施設は、哀れな犬たちでパンク寸前だ。

 ウィーンの中心街から車で約20分の郊外に、動物たちの「シェルター」がある。犬や猫など捨てられたペット、違法に持ち込まれたアライグマやチンパンジーまで約1400匹が身を寄せる、欧州でも有数の歴史がある私立の動物保護施設。動物たちは東京ドーム二つ分の敷地で約90人のスタッフに見守られ、新しい飼い主と巡り合う日を待つ。年約500万ユーロ(約5億4千万円)の運営費は寄付やウィーン市の補助で賄われている。

 この施設に異変が起きたのは春ごろだ。犬は全体で約360匹いるが、マスチフや日本の土佐犬など大型犬ばかりがみるみる増え、現在、昨年の1.5倍に当たる約190匹に。200匹が限界の大型犬用のケージは、しょんぼりとした老犬や人恋しそうにほえる若い犬でいっぱいだ。

 「パンク寸前。これ以上増えたらもたない」と、広報担当のアレクサンダー・ビッラーさん(44)は頭を抱える。

 ウィーン市が7月から、いわゆる「闘犬」と呼ばれる12犬種を指定し、飼い主に義務づけた免許制度が原因だ。

 免許取得には、犬に関する知識を問う筆記と、しつけができているか街中でテストする実技の二つの試験に合格しなければならない。特に実技は難しく、散歩中に他の犬にほえかかるのを防げなかったり、その犬に体罰を加えたりしただけで減点だ。2回不合格なら、犬を手放さなくてはならない。免許がない飼い主には最高1万4千ユーロ(約150万円)の罰金が科される。

 同市は4年前にも飼い主のマナー向上を目指してすべての犬を対象に免許制度を設けたが、この時は強制ではなかった。だが昨年、3歳の女児が大型犬に耳をかみちぎられたり、1歳児がかみ殺されたりする事件が相次いだことから、同市が大型犬を対象とする新制度を提案。今年2月の住民投票で90%の圧倒的な支持を受け導入が決まった。

 制度開始から1カ月余りで約700人が受験。ほとんどが合格し、順調な滑り出しを切ったかに見えた。だが交代で犬を散歩させている家庭では家族全員に免許が必要。1人25ユーロ(約2700円)の受験費用も馬鹿にならず、この機会に飼育そのものをやめようと考える飼い主が保護施設に殺到したと施設側は見る。

 「多くの飼い主が『迷い犬を拾った』とうそをついて犬を連れてくるから、施設も断れない。犬を愛するウィーンの伝統はどこにいったのか」と、ビッラーさんは嘆く。

 子供よりも犬をかわいがる――。昔からこんな冗談があるほど、ウィーンは犬を大切にする土地柄で知られる。

 カフェやレストランのテーブルの下には、飼い主の食事が終わるのをじっと待つ犬の姿が見られる。地下鉄やバスなど公共の乗り物も犬専用の料金で乗車。子供たちが遊ぶ公園の脇には、必ずと言っていいほど犬を放し飼いで遊ばせる「ドッグラン」がある。

 「ウィーンと犬」の著者マークス・ヒューブルさん(40)は「犬の飼育は貴族のファッションだった」と言う。

 オーストリア・ハンガリー帝国で栄華を誇ったハプスブルク家の女帝マリア・テレジアはその代表格で、寵愛(ちょうあい)を受けた小型犬の剥製(はくせい)が今も博物館に展示されている。同国が生んだ音楽家モーツァルトも演奏旅行には必ず愛犬のフォックステリアを連れていった。同国出身の精神分析の創始者フロイトも「患者が落ち着くから」と診察の時にはいつもチャウチャウを傍らに置いていたという。

 19世紀以降、産業革命で豊かさを手に入れた人々が貴族の暮らしをまね、犬を飼う文化が一気に広まった。

 その後、荷車を引かせることを禁じるなど犬の保護が進み、毎日2回の散歩や他の犬と遊ばせるなど、飼い方まで法律で規定された。日本のように保健所で殺処分するなどもってのほかで、各地に捨て犬の保護施設も設置。飼い主の責任を高める狙いから、1匹目に年約44ユーロ、2匹目から約65ユーロの犬税も課された。

 そんな「お犬様」の街で、なぜ犬が捨てられるのか。

 ヒューブルさんは「犬を保護するシステムが発達していることが、皮肉にも、犬を捨てても罪悪感を感じない飼い主を増やした」と見る。

 犬の免許制度は、ウィーンだけでなく他の州でも導入が進んでおり、対象犬種も広げるべきだとの意見が根強い。

 だが最近、米欧の有名人らのファッションをまねて小型犬を飼う若い女性が増えている。対象を広げれば小型犬にも同じ現象が起きる、と心配する関係者は少なくない。

 ウィーンで10年以上、犬の訓練に携わる日本人女性エッギー・クロメチェクさん(55)は「テニスラケットを買うような安易な感覚で犬を飼う人もいる。そんな犬は施設で、免許を取得した新しい飼い主に出会うのを待つ方が幸せかもしれない」と話す。(ウィーン=玉川透)

    ◇

「免許」取得が必要な12種 ブル・テリア、スタッフォードシャー・ブル・テリア、アメリカン・スタッフォードシャー・テリア、ナポリタン・マスチフ、スパニッシュ・マスチフ、フィラ・ブラジレイロ、マスチフ、ブル・マスチフ、土佐犬、ピット・ブル・テリア、ロットワイラー、ドゴ・アルゼンチーノ(これらの犬の混血種も含む)



コメント
この記事へのコメント
No title
産経の記事に出てくる成田さん。
知り合いだよ~。
お料理上手なんだよ。おつまみサイコー!
彼の飼っているイタグレは、うちの2頭目ジルと親戚さんでーす。
世間は狭いね(?)
あ、なんだか記事の内容の割に軽いレスになっちゃった。

早くメルちゃんに会いたい。
でも今ギックリなの…
2010/09/28(Tue) 18:49 | URL  | じぇに #-[ 編集]
♪じぇに様
先日のイベントでもお名前がでたので
ぜひ取材したいと思っておりました。
今度紹介してください。すごい勇気のある人だと思います。
世間は狭いから、悪いこともできないけど(笑)、
よい人脈もつなぎやすいってことね。ブラボー!
お料理上手なら、バーベにお誘いする?(笑)

いまギックリ中なの!? わかるよ、そのツラサ!
どの程度なのかな? 大丈夫? お大事にね。
早くメルちゃんに会ってやってね。チョー可愛いんだから!(今のうちよ! とりあえず子犬サイズのボクサーはなかなか見れないしっ!) M子とMザワちんにプッシュしませう。
2010/09/28(Tue) 19:12 | URL  | ばど吉 #-[ 編集]
No title
頭ぐるぐるしてますかー?
先日はすっかり楽しく長居してしまいましたが、本当にありがとうございました。
メルちゃんのコブ、その後はいかがなものかしら?

この2つの話、日本滞在中に私も読みました。
特にウィーンの話に関しては「捨て犬が増えた」というだけの視点であるのが残念です。
というのも、免許制度導入によって手放される犬が増えるのは一時的なものであり、飼育と繁殖の規制が行われている以上、この先将来的には今ほど手放される犬の数はありえないから。
それも計算のうちで、そして目的のうちなのです。(でなきゃ免許制導入の意味がない)
しかも手放された犬の運命はやはり日本の比にならないでしょう、だって殺処分されるわけじゃないし、免許を持った人しか里親になれないんだから。
一時的にシェルターが満員状態にもなるけれど、市からの補助も受けているわけだし、シェルターの人はいつだって文句を言うのよ、そうしないと寄付金は集まらないの。

そういったわけでこの記事書いた人はそのところを分かってて書いたのかな?というのが疑問でありまする。
ヘンな方向に捉えられなければいいのだけど。
2010/09/28(Tue) 21:04 | URL  | Kyoko Alscher@時差ぼけ #4jeLTJQM[ 編集]
小さなことからこつこつと。
あの有名タレント議員さんのこの言葉は
今、まさに当てはまりますね。
行政を動かすのは、我々国民の小さな動きですから。
そして、昨日も言ったように
マチュちゃんが大人になる頃には
こうして犬を売買するシステムがもう少し
犬にやさしい日本になってるといいなー。

あ、京子アルシャーさんの記事のコメ
その通りかも、と思いました。
犬と暮らした歴史が長い国は、人のこういった
動きさえも読んでいるとは・・恐れ入りました。
2010/09/28(Tue) 23:03 | URL  | こぼずはうす #-[ 編集]
ほんと私も恐れ入りました
♪Kyoko さん
時差ボケのところ、ありがとー!
お返事ともいうべき大作を書いてしまいました(ああ、原稿そっちのけで。でも、誤解があるままではいかんと思って)。
私だけが読解力が足りなかったのかと思ったけど、
複数の友人やトールに聞いても
やっぱり同じように解釈していたみたい。
免許制度反対論者がもしいたら、きっと喜ぶ記事となってしまうね。
これからもいろいろ教えてねー。
メルこぶは、まだあります。なんだか硬くなってきた(涙)。
でも、こぶ以外はやたら元気なので、大丈夫でしょう。
チビラとボダイは、久しぶりにママが遠征から戻り、
喜んでくれましたか?


♪こぼずはうす様
そう、微力であっても、行政を動かすのは、ひとりひとりの民の力しかない。諦めてはいかんと思います。
頑張って、書いていきます。でも、ぐるぐるですぅ。
ペットオークションなどもうっかり検索しだすと、止まらなくなり……ぐぐぐ、ああ、もう9月も終わりだというのに。
目先のことは全然自信ないけど(〆切突破)、
日本の10年後、20年後が変わるために、頑張る。
2010/09/29(Wed) 16:11 | URL  | ばど吉 #-[ 編集]
先日、あるホームセンターのペットコーナーのガラスケースに『えっ?子犬?』と思うような大きさの犬が入っていました。
良く見るとスタンダードプードルの子犬でした。
少し大きくなってしまったのに、チワワやMダックスの子犬が入るガラスケースと同じ広さの所に入っていました。あんなに元気な犬種なのに…こんな所に入れられてと、悲しくなりました。
又別のペットショップでは『子犬がクレジット分割払いで買える』ポップが貼り出されていたりして…ガックリです

店頭での生体販売を禁止したり、飼い主免許制度導入、ペット税を設ける…など、将来的に良い形にする為にはやはり一時的に放棄されるペットが増えたり、倒産してしまう会社があったりするかもしれない…と言うのは仕方がないことですよね。
いつかは日本もその壁を乗り越えないと『動物愛護のカタチ』は変わらないのかな…って思います
2010/09/30(Thu) 13:47 | URL  | マリリン #-[ 編集]
♪マリリン様
私もペットショップのチラシで
「ゴールデンウィーク、出血セール!」
と書いてあるのを見て、ガックリしたことがあります。
ほんとねー、いまもそういう原稿書いているけど、
日本はまだまだ後進国だと思わざるをえません(また頭がぐるぐるしちゃう)。
法整備などが整うと、一時的に倒産してしまう会社が増えることは懸念材料なんでしょうが……たしかにそういう人たちにも家族がいて生活がかかっているんでしょうが、
いつまでも犬がボロ雑巾のように捨てられるこの状態がいいとは思えません。
壁を乗り越えるように、みんなで声をあげていきましょう。
小さくてもいいからコツコツと(あ、私の原稿もコツコツと。涙)。

2010/09/30(Thu) 18:03 | URL  | ばど吉 #-[ 編集]
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