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パピー工場でまた火事が起きた。70~80匹が焼死したそうだ。
大変痛ましい事件で、犬も可哀想だし、当事者の経済的損失も大きいとは思う。
でも、私がここで憂うのは、やはり、未だ250匹もの犬を飼育し、ペットショップに流通(あるいはネットで販売?)させる「パピーミル」いわゆる「子犬工場」が、日本に当たり前に存在する現況だ。

日本では、子犬をこういうふうにモノ扱いして「生産」することは違法ではない。
でも犬への考え方が先進的な欧米諸国(アメリカでは州法による)では、愛護の精神から違法であり、禁止されている。
だって、250匹の犬を毎日日の光に当てたり、お散歩して運動させたり、シャンプーして衛生的に保ったり、遺伝性疾患のない両親犬かどうかを検査したり、集団飼育で起きやすい感染症対策や治療をしたり、子犬誕生後も生まれてすぐから始めるべき社会化トレーニング(人間が撫でたり、抱っこしたり、いろいろな家庭の音を聞かせたりなど)をできるとは思えない。だから、遺伝性疾患のある子犬が生まれ、社会化されないために神経質や臆病や情緒不安定などのもろもろの問題行動が起きやすい子犬が減らないのだ。
そういう子犬になってしまうことは、生まれた子犬にとっても不幸だが、その犬をショップで購入した飼い主にとっても後々大変な苦労を背負い込むことになる。

子犬はたしかにお金で取引されるものなので「商品」といってしまえばそうではあるが、
だけど、ただの商品ではない。
生きていて、心も体も壊れやすい。子犬はとくに感受性が強く、病気耐性にも弱い。一見体は元気そうに見えても、見えない遺伝性の病気の遺伝子を持っていて数年後に発症する可能性があるし、心や脳の発達の不具合は外からではわからない。

生き物なので、どんなに心を込めて繁殖・飼育されたとしても、病気や問題行動の有無のリスクはゼロにはならないけれど、なるべく心身共に健康な子犬を選ぶことがとても大事だと思う(子犬を購入することを考えているのならね。里親募集などを考えているなら話は別)。日本で、なるべくいい単犬種ブリーダーさん(1犬種をこよなく愛し、よく勉強し、よりよい犬種向上ののために頑張っているブリーダー)を探すように調べる努力して、子犬を手に入れようと考える人が増えれば、劣悪なパピーミルは淘汰されていくと思うの。誰も買う人がいなくなれば、商売は成り立たないでしょう。逆に言えば、子犬のことを勉強しないで、安易に購入してしまう人がこれからもいるなら、パピーミルは日本では存続し続けるし、そうしたものを取り締まる法律の整備もされないってことなのだ。

また、それだけ子犬を手に入れる前に、いっぱい考えて調べて、覚悟を決めて、相棒にやっと出会えた人は、きっとそのあともそう簡単に犬を捨てたりしない。素晴らしい飼い主になる確率がとても高いと思うんだ。

近い将来、日本でもそうなりますように。
微力ながらも、繰り返し繰り返し、私は書いていきます。

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小屋全焼、犬70匹が焼死 奈良のペット業者

7日午後6時半ごろ、奈良県葛城市大屋、ペット業者「ワンちゃんふれあい広場日光」の小屋から出火。木造平屋の犬小屋2棟約85平方メートルが全焼した。
飼育していた犬70~80匹が焼死し、高田署が出火原因を調べている。
同署によると、犬小屋は壁がなく、屋根を柱で支えた構造。敷地内には計3棟があり、繁殖などのためブルドッグやダックスフント、シーズーなどの子犬や成犬約250匹が金属製のおりに入れられ、飼われていた。
犬小屋は当時無人で、防寒のため石油ストーブを使っていたという。近所の人が火事に気付き119番した。
2010/02/08 11:37 【共同通信】
白石バドバドかえ
Posted by白石バドバドかえ

Comments 8

シャドフラクーのパパ  
私も同感です

私も同感です。

最近は、子犬のアウトレットショップまであるそうです。
ミスカラーとか関節疾病とか、噛み合わせとか。。。
まあ工業製品のアウトレットは買い手が納得していれば、賢い買い物かもしれませんが、生き物は・・・

売る方も売る方、買う方も買う方で問題で、数万円安く買っても、後々の医療費で 健全な子を買った場合との差額なんて、すぐに消し飛んでしまうものだということを理解して欲しいです。

飼い主側の子犬選択に関する知識が豊富になって、ブリーダーさんやショップを取捨選択する様にならない限り、業界の自己浄化や淘汰は難しいのかもしれませんね!

2010/02/08 (Mon) 20:32 | EDIT | REPLY |   
ばど吉  
to シャドーフラクーパパ様

子犬のアウトレット!?
お、おそろしい。
片睾丸など、どうせ去勢するものなら問題のない疾患もあるでしょうが、
ミスカラーなどはショードッグじゃなければ問題ないでしょうが、
それ以前に、犬をアウトレットで買えばいいや、という発想が恐ろしいです。
関節疾患にしろ、あとですごく大変になるのに……
獣医療費数回分で子犬買えちゃいますよ……
だいたい辛そうな愛犬を見るのはほんとに身を切る想いがするだろうに……
いや、そういう人はお金がかかるとわかった時点で
愛情もなくなってしまう確率が高い……

いま「子犬 アウトレット」で検索したら
やはりワンクリックで子犬が買える世界なんですね。
数分見ているだけで、本当に気持ちが悪く(吐き気がする感じ)になってしまいました。よほど体にあわない世界のようです。

飼い主が賢くて人道的な人にならないと。
日本の世論、常識を変えていかないと。

気持ち悪くなっても(苦笑)たまに辛い現実を直視して
これからも書いていきます。


2010/02/08 (Mon) 20:59 | EDIT | REPLY |   
こぼずはうす  
少しずつ

「飼うなら子犬から」という日本人の子犬神話も変えていけたらいいですね。
そうすれば、パピーミルも少なくなっていくかもしれません。

私達がお預かりしていた2頭目の保護犬が無事
譲渡に至りました。
今日は、とてもうれしい知らせが入ってきて幸せな気持ちになりました。
小さな試みが少しずつ実を結んでいくと、いつか森になるでしょう。
さあ、次の子がやってきます。
犬と過ごす幸せを誰かに味わってもらうためにがんばってみようと思っています。

2010/02/08 (Mon) 22:01 | EDIT | REPLY |   
ルナママ  
No title

近所のホームセンターで、去年子犬のセールをやってました。
陳列ショーケース以外にもフロアにケージを置いて、そこに諭吉片手以下の子犬たちが並ぶんです。
その中で叩き売られるのはみんなショーケースで育ちすぎた3~5ヶ月の子犬たち。

いつもペットショップのほうは見ないように通り過ぎるのですが、あまりの光景に見入ってしまいました。
お客さんは「可愛い~」と見ていますが、その子たちの生まれた場所、そして行く末を考える人がどれだけいたのでしょう。

その中にいた5ヶ月のダックス。
社会化も当然できていないうえにそんなところに出されてストレスだらけだったのでしょう。
ずっと吠え続けていました。
正直ショーケースの子犬よりも大きくて見栄えはあまりよくないし、その子の前に立ち止まる人はいなく、思わず「頑張って静かにしないと・・・・」と声をかけましたが、「静かにしないと・・・・」の続きは口には出せませんでした。
子犬たちとそれを笑顔で見るお客さんたちのなか、眉間にしわを寄せて涙をこらえました。

私は自分の手の中にいる子たちを守っていくことで精一杯。
その子のことをかわいそうとか、そのシステムをひどいとか言う資格はないのかもしれない。
でも、あの空間はおかしい。
気持ちが悪い。

セール価格で子犬を買った人たちが、その子への愛を持って最後まで一緒にいてくれることを願います。

・・・ま、うちのリムくんもセール価格だったようなもんですが・・・(^^;

2010/02/08 (Mon) 23:24 | EDIT | REPLY |   
パンママ  
U。・x・)ノ チワン!

250頭の犬がいるのにもかかわらず無人・・・
無人なのに石油ストーブの暖房・・・。

少し前には大阪の方で売れ残った子犬を大量に保健所で殺処分なんて事件もありましたよね・・。

こういう事件がなくなるといいのですけどね(´・ω・`)ショボーン

2010/02/09 (Tue) 01:31 | EDIT | REPLY |   
mari  
No title

私のイメージとしてはブリーダーは、どう考えても、収支マイナスになる仕事(趣味?使命?)だと思うのですが…。他に収入源がないのなら、それだけで食べていけるのって、不自然。海外のサイトを見ていると、ショードッグ引退犬とか、すでに社会化や基礎トレーニング等済んだ犬(もはやパピーじゃない年齢)が、高い値段で売られています。日本でも、そういうことってあるんですかね?どうも、ベビーの頃から買う(飼う)ほうが主流である気がしますが…ってビーのこともあるから偉そうなことは言えませんが。それにしても、大笑わせていただいたり考えさせられたり…楽しいブログです~。

2010/02/09 (Tue) 03:04 | EDIT | REPLY |   
ばど吉  
チェンジ!(オバマ風)

to こぼずはうす様
おめでとうございます、昨日はいい日だったんですね。
お疲れ様でした。
あのシェルティー似の子かな? その次の子かな?

私は子犬のときから苦労して苦労して手塩にかけて育てたいし、
成長過程を観察したいので、子犬を迎えたい願望が強いですが、
事情がある場合は、それ以外もうっかり迎えてしまいかねない自分を制御しています。仕事柄そういう情報も多く入ってくるしね。
だけど、成犬から迎えるのって、とてもいいと思います。一定のトレーニングが入っているし、落ち着いているし。初めて犬を飼う人ならなおのこと。欧米ではシェルターから行き取る人たちは、だからわざと成犬を探すといいますよね。私がおばあちゃんになったら、成犬(というか中年以降)の7ちゃんずを探すという手もありですね(笑)。

飼い主の年齢や経験や好みにあわせて、子犬以外の選択肢を選ぶ人が増えるといいなと私も思います。価値観も多様性があった方がいい。たしかにそうなれば「子犬神話」は意味がなくなるでしょう。だいたい子犬はほんと大変だよねっ(私はそれが好きなんだけどさ)。しかもあっちゅーまにでかくなるし!

「犬と過ごす幸せを誰かに味わってもらうために」
すごく素晴らしいことだと思います。うん、すごくいい言葉(取材したくなってきた)
頑張ってください!!


toルナママ
うん、日本人の情け深いところをついた商売でもあると思うの、
「この子はこのまま売れ残っちゃったらどうなるんだろう……なら、うちの子になる?」ってね。
ある意味、卑怯な戦略だ。人の心の優しいところを利用してる。
そういうショップやブリーダーのお金を落としちゃ、本来はいけないんだよ。
……とは、思うけど、日本人は優しい。情が深い人がいる。パキッと白黒つけられない。それは美徳でもある。難しい。
私も、昔、すでに5か月くらいのワイマラナーが売れ残ってて、ケージに頭がつかえてて、でも子犬なのにガリガリで(エサをセーブされているのでしょう)(それか内部寄生虫か?)、おどおどした表情で、どうみても心も体も不健康なのに、心配で、「次の週末まで売れ残っていたら」と本気で考えたことがありました。幸か不幸か、次の週末にはいなくなっていましたが。どうなったのだろう?

でも私はルナんちみたいに、病気の危険性やスタンダードはずれとわかっていても理解して覚悟の上購入する人と、ただ値段の安さだけで買っちゃう(あるいは里親募集はタダだから欲しがる)人は、事実誤認が多いので、あとで問題が起きる。

もっとみんなが、社会が、犬に対する知識と愛情を深める必要がある。
それに近づくように頑張ろう!

2010/02/09 (Tue) 14:13 | EDIT | REPLY |   
ばど吉  
なにがスパムに引っかかったのかしらん

to パンママ様
そうなの、無人で石油ストーブ……。危ないよね。
まぁ暖房を入れてあげたいのは親心だったかもしれないけど、
たとえば、人間の幼稚園などでは、こんな危険な行為はしないよね。
危険回避する想像力や責任感が欠けてる。もっと言えば「もしもそうなったとしても、しかたがない」範疇なんだろうか。
ほんとね、管理できない頭数はだめ。
なくなるといいね、こういう事件。

to mari様
私も、心あるブリーダーほど、利潤追求は難しいと思います。
私もパチが生まれたとき、そう身をもって知りました(笑)。
私のバイト料(時給)はタダな上に、交配料(オスの精●代ですな。笑)、粉ミルク代、トイレシーツ代、ごはん代、ワクチン代、ノミよけハーブ首輪代……しかもタビィは帝王切開だったし!(笑)
やりすぎたのかもしれないけど、ずいぶんお金がかかりました(笑)。
人件費なんてでるわけなし。
やっぱり、貴族の趣味なんだなー、犬種スタンダードを守る仕事ってのは、と思いましたよ。
お金がなかったら、どこかの経費を削るしかないですもん。
ま、あの乳母の体験は、人生最高の経験でもありましたけどね。

日本でも、たまに訓練済みの成犬を販売していることはあります。
警察犬訓練所とかね。でも家庭犬で、そういうところは限られているね。知っているのは、ラブラドールとかだな。
小型愛玩犬をトレーニング済みの落ち着いた成犬、ってのは日本ではまだないのかなぁ。

2010/02/09 (Tue) 14:15 | EDIT | REPLY |   

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