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昨日の木曜日、バドを連れて、またタビィとの思い出の地、NJ大学病院へ。
膀胱炎が抗生物質を3週間飲んでも治らないので、結石を心配して、膀胱の検査に。

ところが、バドが「コホッ」と1回咳をしたのを
循環器の大家は見逃さなかった。
「心臓も検査していいですか?」と。

昨秋くらいからときどき夜中に咳を1~2回してたから、そろそろ心臓かなとは思っていた。だから獣医師さんの学会の催事場で、聴診器も買った。そんでこの2月くらいからバドの心音が、シュコシュコヒュコヒュコ、なんか変な音がしてるとは思っていた。心配だったから、取材ついでなどに何人かの先生に聴診してもらった。2人の先生が「雑音がするので要観察」と言い、2人の先生が「たしかに少しへんな音がするけど、薬を飲むほどではない」、1人のおじいちゃん先生が「この子は心臓強いな。長生きするよ」と言われ、ちょっと嬉しくなってた。4月には心電図も一応とった。でも薬を飲むほどではないと診断された。

だけど、じゅうぶんそろそろやばいなとは思っていた。
だから春先に、そもそもNJの循環器の先生に心臓病について取材に行き、記事にしたのだ。
(そのおかげでタビィを診てもらうなら、この先生にと思ったわけで)

なにがやばいとうすうす感じていたかというと、
まず明け方や季節の変わり目に、乾いた咳をちょっとするのは、心臓の悪くなったサインだと知っていたから。
そして、獣医さんによって診断基準、薬を必要とするかどうかの基準は、それぞれに先生の経験、技量、価値観などによって異なるともわかっていたから。
バドがまだぜったい大丈夫とは、年齢的にも思ってはいなかった。

だから、やっぱりか、ついにきたか、ついに宣告されちゃったか、という感じだった。やっぱり僧帽弁閉鎖不全症か。僧帽弁ってのは左心室と左心房の間にある弁。肺から戻った酸素がいっぱい入った血液が左心房に戻り→僧帽弁を通過し→左心室へ入り→左心室が大動脈に向かって拍動し、血を全身へ送る。そこの弁が故障し、左心室から左心房へ血が逆流するために慢性心不全を起こす。それが僧帽弁閉鎖不全症。つまり僧帽弁がちゃんと閉じない病。わかりやすい心臓の図はこちら。人間の図だけど、基本は同じ。

とはいえ、やっぱり、
いざはっきり診断名がつくと、ちょっとはへこむ。
老犬だからよく寝たり、疲れやすかったり、ストレスに弱いのかと思っていたが、
雷が怖かったのも、
バリバリ→コワイ→息切れ、動機がひどくなる→よけいに心臓が働いてオーバーヒートになり、虚血になる→苦しい→(バドには心臓病との因果関係はわからないから)雷が鳴ると苦しくなる、と学習してしまったのかもしれない。推測だけど。

バドごめんね、もっと早く、いたわってあげるべきだったね。
バーベキューも、サーカスも、だからつらかったんだね。ごめんね。

でも安静第一というが、ぼんやり毎日365日、お家の中でまったり、うつらうつら過ごさせることが、ハッピーなことなのか、わからない。それについては今後ゆっくり考えていこうと思う。

とにかくお薬が始まった。

バドはこれから一生、死ぬまで、心臓の薬、ACE阻害剤を飲むことになる。
そもそも僧帽弁閉鎖不全症とは、老化や遺伝的に僧帽弁の先っぽなどが少しずつ劣化というか変形とかして、弁がぴったり閉まらなくなる、すると血液がもれて、逆流してしまう。すると酸素や栄養が運ばれる量にロスがでるので、血液が足りないと体は判断し、心臓に「もっと頑張れ、もっと働け」と指令を出す。そのため心臓が肥大し、血液が足りないのは水分が足りないからかもと思って今度は水をいっぱい飲む指令をだして腎臓に負担をかけたりして、全身性でいろいろなところに悪影響を及ぼす。心臓=血液を運ぶ。血液は全身に栄養や酸素を運ぶ。血液の病気や心臓の病気はだから怖い。局所的な症状ではなく、いろんなところを蝕んでいくから。

遺伝性で多いのは、コンパニオンとして最高なキャバリアちゃん。若い犬は5歳以下からでも発症する。また老齢性では通常は、トイプードルやパピヨン、ヨーキーなど小型犬に多い。それはそもそも小型犬の方が大型犬よりも寿命が長いので、とも言われる。つまり、心臓は生まれたときから毎日24時間休みなく働く臓器なので、年月とともに経年劣化していくという感じかもしれない。
大型犬でも長生きしていればなる確率は増えるわけだけど、やっぱりバカ飼い主としては「大型犬だからならないかも」という淡い期待を持っておりましたが、やっぱり、あのヒュコヒュコ音は、ビンゴだったわけだ。

僧帽弁がぴったり閉まらなくなったことから血圧が低下すると、心臓は血管を収縮させて血圧を上げようと努力するが、そうすると心臓に負担がかかるという悪循環が起きるので、「血管を収縮させよ!」という指令をACE阻害剤がブロックし、結果的に血管は収縮せずに拡張したままなので心臓が楽になる。

僧帽弁閉鎖不全症は、もう治らない。弁を人工的に交換することはできないから。昨年の学会で人工弁の手術についての講演も聴いたが(つまり私は昨年からこの病気に関心があったわけね)そうした最新治療もごく一部で始まっているけど、ものすごく高額だし、弁に血が固まってしまい、なかなか難しいようで、まだまだ一般的ではない。だいたい大型犬の人工弁はまだ需要が少ないから、ないかもしれないな。

というわけで、もう治ることはないが、対処療法をしていく。薬でコントロールし、日常生活を普通に送ることは現代の内科のレベルで、かなりできるようになっている。ただし、なるべく早期発見した方が弁の劣化を進めないようにできる。反対に、放置している時間が長ければ長いほど、弁はすきまが大きくなり、心臓への負担は大きくなっている。
また薬のさじ加減も難しいようだ。やりすぎも少なすぎもいけないんだって。

とまぁ、僧帽弁閉鎖不全を簡単に言うとこんな感じだと思います。でも私のブログは獣医さんの監修がついていないので、間違いがあっても赤字を入れてもらえません(笑)。だいたいこんなものか、レベルでご理解いただき、関心のある方はより詳しくは獣医さんに確認してくださいね。

とにかく、まぁ、バドじーちゃん、心臓が壊れてたことが、ついにハッキリを宣告されちゃったわけです。

9バドの薬

ついでに、肝数値も悪いことが発覚。すでに全身性に問題が起き始めているのか!?
それから本来、今日の目的であった膀胱炎のための抗生物質もでました。
心臓、肝臓、膀胱のため3種類。写真下の錠剤、これが1回分です。
検査料を含めて、6.4諭吉(薬18日分)でした。
タビィの病院代のカードの支払いが終わったとたん、またですか。泣きそうでした。

9大量だ

それにしても抗生物質、大量すぎ。前回もそうだったけど。
バド、ただいま31.4kg。やはりですね、大型犬は投薬代が体重換算ゆえ、費用がかさむことは事実です。この先が思いやられます。
(でも私はこの先も大型犬と暮らします。きっぱり)
獣医療代が怖くて犬ライターができるかってんだ(←プチ逆ギレ)。

10ばどちん

バドは、私の大事な相棒だもんね。
オレンジ本のモデルとしてもよくぞ付き合ってくれた。
6月下旬の蒸し暑い日のあの撮影はきつかったかもしれないね。ごめんね、よく頑張ってくれたね。あの表紙撮影のバド(&オープンカー)最高なんだよ。みんな見てね。
超可愛いんだから(親バカ)。

バドは、いっつも頑張ってくれる私の大事な犬。(あ、涙でてきた)
ママは薬代のために働くぞ!

タビィが死んで1か月も経たぬうちに、こんな話題ですいません。
でもこれが老犬と暮らすということなのでしょう。えーい、負けないぞ。
僧帽弁閉鎖不全症は珍しい病気ではありません。同じ病気と闘っている犬はいっぱいいるはずです。みんな、飼い主はめげずにがんばろーね。また大型犬でこの病気を患っている方いたら、ぜひいろいろ教えてくださいませ。


白石バドバドかえ
Posted by白石バドバドかえ

Comments 9

陸家  

バドさん、膀胱炎どうしたかな~と思ったら、心臓病発覚ですか・・・ビックリです。

でも、たとえ治らない病気でも、現状維持で・・・うまく、共存していけたらいいですよね!お薬が効きますように。
陸も、もう完治はしないけど、1日でも長く、病気と仲良くしてくれたらいいなと思ってます。
「今」を大事に、楽しく過ごしましょうね~!!

2008/10/11 (Sat) 16:30 | EDIT | REPLY |   
ばど吉  
みなさん拍手をいっぱいありがとう~♪

拍手がいっぱいあるのも嬉しい。
励まされてる気がする(笑)。
ありがとね~。

2008/10/12 (Sun) 00:09 | EDIT | REPLY |   
ばど吉  
→陸家

ありがとう。
シライシ家、一難去ってまた一難ですわ。
死ぬまでずっと投薬だし、
たぶんきっと薬でコントロールできればすぐ死ぬわけじゃないから、
病院貧乏決定だけど(苦笑)
バドにはもう少し頑張ってもらいたいです。
調べると心臓の薬は副作用もそんなに強くないみたいだし……
だましだまし長生きしてほしいっ!

陸、陸のおじちゃんも毎日大量の薬飲むし、
飲水量毎日計らなきゃいけないし、
肝臓も治さなきゃいけないし、
オシッコ垂れも治したいけど、
おじちゃんも頑張るから、陸も頑張れよ!
おっぱっぴー陸の写真、デザイン最高だから楽しみにしてて。

2008/10/12 (Sun) 00:15 | EDIT | REPLY |   
青空  
はじめまして

こんばんは、うちの子は、ウェスティ&マルチMIXの雑種ですが、同じ病気でしばらく前から闘病中です。

ばど吉さんのお気持ち、お察しいたします。
私も、この子がいない人生なんて、考えられない・・・といった感じで、日々神様におすがりする毎日で。

ほんと、飼い主はめげてなんていられません。
パートナー同士、どちらも元気でないといけませんよね。
がんばってください。
またお伺いしますね。

2008/10/13 (Mon) 19:20 | EDIT | REPLY |   
ばど吉  
→青空さま

ありがとうございます。
少しブログも拝見しました。
ミュウくんは何歳ですか?
先月死んだコーギーも肺高血圧症ととも肺水腫にもなってましたし、
昨年死んだコーギーも肺や心臓のそばの縦かくに悪性組織球症という悪性度の高い癌ができ、肺を圧迫し、肺炎や肺水腫を2次的に起こしていたので、
呼吸困難な状況、想像できます。
看ている方が切なくなりますよね……。

いろいろ飼い主は心身ともに(寝不足とか)大変ではありますが
どうか青空さんが倒れないようにご自愛ください。
ミュウくんは、ママの笑っている顔が見たいはずですから。

バドはまだ普通な状況ではありますが
ミュウくんちブログを読んで勉強しますね。
またいろいろ教えてください。
お互い、飼い主はめげずにしっかり頑張りましょう。

2008/10/13 (Mon) 19:44 | EDIT | REPLY |   
あにまる・スタッフ  
初めましてこんにちは!

僧帽弁閉鎖不全症を検索していて、こちらのブログにたどり着きました。
4月上旬にゴールデンを血管肉腫で亡くしたばかりなのに、
今度は・・・と、落ち込みながらもめげずに頑張らなくては・・・と思いました。

にゃんこちゃん、マメちゃんって言うんですね!
我が家は犬ですが、マメがいます。(^m^)
昨年の夏までは黒猫のよるがいましたが、亡くなってしまいました。

ブログにリンクさせていただいてよろしいでしょうか?
また、お邪魔させていただきたいともいます。 m(_ _)m

2009/05/22 (Fri) 14:29 | EDIT | REPLY |   
ばど吉  
→あにまる・スタッフさま

ブログも拝見しました。
コメントありがとうございます。
コッカーちゃん、僧帽弁閉鎖不全症は、完治はできないけど、薬で進行を抑制できます。
治療費はイタイけど(笑)、お互い頑張りましょう。
先月、ゴールデンちゃん、血管肉腫ですか……お悔やみ申し上げます。
うちもコーギーのタビィが死んで翌月くらいにバドの心臓病が発覚しました。
残された犬の免疫も下がり、病気が表に出やすくなるのかもしれないですね。
コッカーちゃん、お大事に!

そして、まめちゃんもいるんですね(笑)。こりゃ奇遇。
今後ともよろしくです。
リンクもどうぞ~。

2009/05/22 (Fri) 14:43 | EDIT | REPLY |   
コロコロ  
家もです

家は小型犬ですが、同じ僧帽弁閉鎖不全で内科治療中です。読ませていただき、大変参考になりました。まだ8才と言う事もアリ、手術をしようか…毎日悩んでおります。生きて帰れる保証の無い手術に親は子を出せません…が、今のままも見ていて辛いです。時々、呼吸が苦しそうですし、顔も変わって来ています。その姿見て、最近泣いてばっかいます…。読ませていただきました通り、肛門のかぶれで、急遽行った近所の病院では、心臓も雑音あるから、服薬しなさいと薬を出してくれましたが、いつも行くこの子の主治医は、これ位の音で薬は必要無い…、とキッパリでしたので 取りあえず服薬止めましたが…その数日後、突然散歩中、咳込んで道で座り込む歩けなくなりました。その後、エコー検査で、僧帽弁閉鎖不全が分かりました。ショックで、目の前が真っ暗になり、三日間はご飯食べれない位落ち込みました。でも日々、その事態に慣れてきて、今は一緒に暮らせる時間を大切に楽しんでおります。前向きに行きます!まとまり無い文を長々とすみませんでした。でも同じ病気で同じ思いをしている方の意見聞けて有り難く思います。ありがとうございました!

2010/10/25 (Mon) 10:16 | EDIT | REPLY |   
ばど吉  
♪コロコロ様

コメントありがとうございます。
小型犬、犬種はなにかな。何歳かな。
心臓病と診断されると、飼い主の心もヨロヨロとなるものですが(その気持ち、よくわかります)、
僧帽弁閉鎖不全症は、現在の獣医療では、かなり薬による内科的治療でコントロールできます。
飼い主は心を強く持って、どーんとかまえて、闘病してください。
じゃないと、飼い主の心の不安、心配を犬は見抜いて、その精神状態に同調してしまい、犬の免疫力が下がってしまうかもしれません。
バドも11月11日で16歳になります。
いつかはお別れしないといけない日が来るのは事実だけど、
それを憂いて泣き暮らしても、バドは喜ばないと思うので
私は、前向きに、1日1日を楽しむ方針です。
元気だしてくださいね。
愛犬を大事に愛する気持ちで、免疫力をアップさせ、楽しい人生(犬生)にしてあげてください!

2010/11/07 (Sun) 13:54 | EDIT | REPLY |   

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