メル、尿漏れ改善計画!

メルは2011年9月(メルが1歳3か月)に避妊手術を受けました。持続性発情という異常があったため、子宮と卵巣をとりました。

避妊手術のデメリットとして
「(とくに中型犬・大型犬は)女性ホルモンの減少のために、尿漏れを起こすことがある」(5頭に1頭くらいの割合と、けっこう高確率)とちゃんと繁殖科の専門の先生から説明をうけたうえで、持続性発情をこのまま放置することもできないので手術を受けることを決めました。

案の定、というかなんというか、
尿漏れが始まりました。
うーん、このブログを遡ればわかると思うんだけど、おそらく手術後、半年もしないうちにポツポツ尿漏れが始まった気がします。

最初は、膀胱炎かな? トイレに行きたかったのかな? 興奮の嬉ションかな? などといろいろほかの理由も考えたけど、そうではない。なにしろ散歩に行って、排尿した直後に、よけいにポツポツが多い。それはこのたび友人が書いているこの記事のように 「ふと何気なしに犬の方を見ると、また足元に数滴ほど濡れた箇所があるではないか。そして見ているうちにぽたりと一滴、そしてまたしばらくして一滴と、なんとおしっこが落ちてくるではないか!」、まさにこんな感じなのである。

また、散歩の間隔が開き、膀胱がいっぱいのときは、締まりの悪い蛇口のように、立ち上がった瞬間や、誰かが帰宅したときにちょっと嬉しくて動いた瞬間などに、ジャーーーーーっと洪水を起こすこともあった。最初は、オシッコのトレーニングができてないバカ犬なのか、あるいは興奮コントロールができないバカ犬なのか、と正直疑ったこともある。

(私は、このせいで捨てられて、殺処分される日本の犬もいるんじゃないかと、本気で心配している)

なにしろ、オシッコ掃除は、けっこう大変。犬ベッドやソファーの敷き布の洗濯も大変。そのうえ、どこに落ちているかわからないから、なんとなく家がションベン臭いということにもなる。きれい好きな日本人には許し難き事態であろう。私はかなり大雑把な方なのに、それでもけっこう辟易とした。
もちろん、オシッコが染みた犬ベッドの上にまた犬が寝れば、犬の体もなんとなく臭い、ということにもなる。

でもこれはメルが悪いんじゃない。女性ホルモンが足りないせいだ。
女性ホルモンが足りないと、尿管をキュッと締めることができにくくなるそうだ。ニンゲンの妊婦さんが出産後にくしゃみをしたら尿漏れしたり、更年期障害の女性が尿漏れするのと同じ現象であるという。卵巣から本来でるべき女性ホルモンがでないから、こういうことになる。

ただ、注射で女性ホルモンを添加するホルモン治療があるのは知っていたけど、副作用も心配だから、拭き掃除が我慢の限界を超えるまで、そこまでしなくていいだろうと思っていた。そのため、女性ホルモンに似た作用のある大豆のサプリメントをドイツから持ってきてもらったり、ノコギリヤシは普通男性の尿漏れに効果があるものだが女性の尿関係の緩和もあると読んだらアメリカからデカイボトルを取り寄せてみたりしていた。

もちろん散歩の回数を増やし、朝・家人の外出前(絶望のせいか、でることがある。最初は分離不安かとずいぶん疑ったのだが、何度も実験の結果そうではなく「自分も散歩かもと期待したのに。と思ったら、おわっっ、でちゃったよ!」という感じらしい)・夕刻・寝る前の深夜、と1日3〜5回くらい、散歩に連れ出す。
留守番時間はなるべく5時間を超えないように、努力もしている。(これ、働く人にはけっこう厳しい)

そのほか、手作り食(肉野菜入りお粥)の水分量を減らしたり、いろいろ工夫はしている。

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ぎっくり腰でも、いかねばならぬ

ちなみに、クーパーは、タマがあり、男性ホルモンに問題なし。排泄は長時間でも我慢できる。そういえば最近、少しは心が安定し、嬉ションや、興奮ションもなくなりました。セントジョーンズワートのサプリのおかげもあるかもしれないけどね。排泄の失敗がないというのは、ありがたいもんです。

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尿道の締まりは悪いが、心は強いぞ。踏切にもまったく動じず、よい子(クパはびびる)

でも今回、たまたまバドブログを読んだ、知人の獣医さん(M先生)がわざわざ連絡をくれたのです。
先生んちの、イングリッシュ・スプリンガー・スパニエルも、同じ症状だって。

そう、私はメルのオシッコタレ問題があってから、いろいろ聞いてみると、同じような悩みを持つ飼い主さんは実は多かった。でもこの症状は幸い小型犬にはでにくい(体重が小さいということは全体の筋肉量も少ないため、ホルモン量の影響を受けにくいと考えられるそうだ。しかしウェステイでの症例はある)。

いま日本には小型犬人口が圧倒的に多いため、あまり表面化していない(あるいは、下の世話という話題は<恥>なのか、話題にしにくいということもあるかもしれない。人知れず悩んでいる飼い主さん、または冤罪で叱られまくっている犬もいるのではないかと思う)。

でも、けっこう多いんだよね。聞いてみると。ボクサーも多いし、日本犬ミックスでも。
ただ、中型犬・大型犬は、まだまだ外で飼っている人も多いよね。だからションベン臭いという状態に気がついていないことも多いと考えられる。

だけど、つねに尿漏れしやすいってことは、湿っている状態なので、二次被害として膀胱炎を引き起こしやすくなる。バド爺のとき、お医者さんにそう言われた。

だから、そりゃー、副作用なく(少なく)、改善できるなら、何かやってみたい!と、いつも思ってた。そこへM先生から電話。こんな嬉しいことはない。持つべきモノは、人脈とバドブログ(笑)。

メールをいただいたのが7月9日(木)。すぐ連絡を取り合い、早速7月13日(月)に、M先生と会いました。お久しぶりです〜。

そして! 
注射より、ホルモン投与量がごく少なくてよいという投薬治療をすることにしました。

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エストロジェンという卵巣の卵胞からでるホルモンを利用するそうな。
その中で今回使うのは、プロセキソール(エストラジオール)というホルモン。
そもそも女性ホルモンには、エストロジェン(卵胞ホルモン)と、プロジェストロン(黄体ホルモン)の2種がある。
そんでエストロジェンの中には、6つくらいの成分があるらしい。今回使うエストラジオールは、その中のひとつというわけだ。

上の写真の私の爪(紺色のネイルをしているので爪っぽくないがw)の先にある、1錠を半分に割ったお薬。
これを週に1回×3回、飲む。それが1クール。

先生んちのスプリンガーは、1クールの1回目を飲んで3日後にはオシッコ垂れが止まったそうだ。そして半年ほど経ったからまたポツポツが始まったという。
つまりお薬でエストロジェンを添加しても、日数が経つにつれ、なくなっていくので、また尿漏れが始まるというわけだ。やはり、動物の体にとって、必要のない臓器やパーツなんてないんだなぁ、とつくづく思う。
だから、ホルモン治療を1度したから完治する、というものではない。定期的に、継続して添加をしていく必要がある。

エストラジオールの副作用は、貧血。でも今回の量はごく微量だからその心配は少ないというが、それも含めて要チェックだ。

さあ、はたしてメルは、どういう実験結果になるだろう。
この臨床結果を、先生にフィードバックし、今後の治療のデータにしてもらうことになった。

早速、
1クールの1回目を、7月13日(月)の夜に投与した。

14日も、普通にポツポツしていたが、
あれ? そういえば昨日はしていないような?
いやしかし、東京、バカに暑いから、ただ単に水分量が足りないだけかもしれない。まだよくわかんない。
でも、淡く期待。

メルのホルモン治療のレポート、これから書いていきます。
また、日本で、「うちの子のオシッコの失敗ももしかしてこれかしら?」とお悩みの方がいたら、諦めないでね。
これから、日本でも、普通に治療ができるようになればいいね。
ちなみにヨーロッパでは、トレーニングしやすくするためとか、ヒートの血の掃除がめんどくさいからとか、繁殖管理できないから、とかで避妊去勢手術をすることは、一般的ではないそうですが、それでも避妊手術後にこうした問題が起きるのはよく認知されており、臨床データも多く揃っているそうです。

これからの日本も、女性ホルモン(卵巣)の必要性および、尿漏れが始まったときの治療法が広く認知されたらいいなぁと思います。

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今日の東京は、大雨→いきなり日がでて蒸し暑い!→急に大雨→またお日様 みたいな、信用ならん天候です。
犬猫もだれだれ〜。
台風が近づいているエリアのみなさん、気をつけてねー。

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