素晴らしきキャンペーン

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本日はドイツとアメリカの素晴らしいキャンペーンを2つご紹介。

ひとつめはドイツ。
親しい友人の書いた記事。
ドイツの「心ない販売者から子犬を買わない」運動

あのドイツですら、商業主義の波が押し寄せ、いろいろ闘っているんだな。
でもきっと彼らが勝利するのは時間の問題の気がする。

「激安価格の子犬をマーケットで買う者、ショーウィンドウ越しに子犬を買う者、本当のブリーダーであるか見極めもせずに子犬欲しさに負けて買ってしまう者、そういった購入者がいる限り、心ない子犬販売は続き、心ない子犬販売が続く限り消費者への啓蒙は続けられる。」

まさにそのとおり!!!

別に私は、すでにペットショップやイベント会場で購入した犬と暮らしている人を批判したいわけではない。
そういう人の中にも、きちんと愛情を注いで、もっと勉強して、正しい飼養ができている飼い主さんも大勢知っている。いま一緒にいる子を大事にそのまま可愛がって、ずっと一緒にいて、幸せにしていただきたい。

これから啓発したいのは、今から純血種の子犬を検討している人たちに向かってなのです。

先だっての横浜のイベント会場もそうだけど、需要がある限り、パピーミルはなくならないわけです。

たしかにドイツもアメリカも同じような問題を抱えている。日本だけがダメなわけではない。経済優先社会だと、命への倫理観が薄れる。とくに人間には人権があるけど、ほかの動物の生きる権利はないがしろにされやすい。

でも世界も頑張ってる。日本も、頑張っていこう!

★★★★★★★★★★

そんでもうひとつ。
動物行動学のM先生が昨日教えてくれたアメリカの「赤いバンダナ」キャンペーン。

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犬によっては他の犬に対してスペースが必要です(うちの犬もそうです)。トレーニングうんぬんとかいう話しではありません。
「自分の犬は仲良しになりたいのに」とか「珍しい犬だから近寄りたい」などとよその犬に犬連れで許可なしに近寄るのはマナー違反なわけです。
でもどーも人間は、犬のことをすぐ擬人化して、「ほら、もっと仲良しになりなさい」と言って近寄らせようとする。

犬によって個性はいろいろ。犬種によっても、元の性質もいろいろ。全部の犬が、フレンドリーで友好的なDNAを持っているわけではありません。もちろん、社会化トレーニングなどの育つ環境でもさらに変わってきます。

また「うちの犬は吠えてないのに喧嘩を売られた」と、つい自分の犬を正当化しがちですが、もしかしたら声にはだしていなくても犬同士に通じるボディランゲージでじゅうぶん「警戒」「警告」のシグナルをだしているかもしれません。
しっぽを振っていても、「仲良し、嬉しい」で振るときと、「怒り、興奮、攻撃1歩手前」で振るときと2通りあります。
両方になんらかの「やる気」または「恐怖心」などがあるからこそトラブルが起きることが多い。すなわち広い意味でいうと、どっちにも責任がある。喧嘩両成敗です。

だから、無理して、わざわざ知らない犬に、近寄らない方が、お互いのためなのです。
社会化トレーニングがしたいのなら、親しい友人の犬と練習した方が問題が起きにくい。人間同士が知り合いで、親しく喋っていたら、愛犬の警戒心が緩むこともあるけど、まず人間同士も知らない人で警戒心や遠慮があるのに犬を近づけたら、そりゃ犬だってよけい警戒します。犬は飼い主の気持ちに同調しますからね。それで喧嘩になったら、社会化トレーニングは失敗です。やらない方がマシ。社会化(汎化)トレーニングは、ハッピーな経験をさせないと逆効果になります。

また、犬によって、許容範囲のテリトリーが違うそうです。
同じ警戒心があっても「ここまで近寄っても許せる」距離が、違う。
だから、許容範囲の陣地を広く必要とする犬の方が、勝手に自分の陣地に侵入されることを嫌う。
その個々のクセというか習性を、人間が(その犬の飼い主も、また散歩でたまたま出会った飼い主も)理解してあげる必要があるんだと思います。その方が、お互い平和に通り過ぎることができる。

以前、取材で先生にお話しを伺ったときに、なるほど〜〜と思ったのは、
「なにも、すべての犬がフレンドリーにする必要なんてない」という名言。
ただ散歩中に、ワンワン吠えたら、近所迷惑というか往来の人にもうるさいし、びっくりさせてしまうから、それはトレーニングで修正できるのなら汎化トレーニングするか、トレーニング有無ではなく許容範囲の範疇であるなら他犬に近寄らないよう配慮すればいい。それだけのことだ。

ほかの犬と通り過ぎるときに、愛想を振らなくても、ただ平常心で通り過ぎることができれば、それでいい。
「平常心で通り過ぎることができればいい」。
そうね、これなら誰にも迷惑かけないし。これはM先生の名言だと思い、いまも心に残っています。

だから知らんぷりして平常心で通り過ぎようとしている犬に、むやみに近寄っちゃいけないんです。
そばに寄っていきたいのなら、まずは飼い主さんに尋ねること、許可を得ることが重要。

飼い主がちゃんとしている人であれば、なんとなくお互い、目で挨拶して、だいたい通じること多いけどね。残念ながら通じない人もいます。だから、そういうときのために「赤いバンダナ」キャンペーンが日本でもあれば、わかりやすいサインになるよね。うーん、もしかすると「この犬に近寄らないで」という直接的な意味だけではなく、むしろ「それぞれの犬の許容範囲があるって知ってる?」と人間に間接的に教えてくれるキャンペーンなのかもしれません。

この運動(この感覚。ほかの犬への理解)が日本でも広まるといいな〜〜〜。日本でもどこかの団体、活動してないですかね? ぜひとも取材に行きたい。ご存知の方がいたら教えてください!!

コメント

ずっと読み逃げばかりですみません。。。^^
二つのキャンペーンとても良いですね!
我が家は最初の子を無知の勢いでショップから迎え、次の子はブリーダーさんからなので、すごく実感しています。
それに大型犬への微妙な扱い?にはバンダナもとても良いですし~。
犬種図鑑についても思いましたが、一緒に暮らしてみて経験して、それぞれの個性を受け入れて、「愛し愛されるのが普通でしょ?」と言う犬達に、愛情を持って返せるような飼い主になりたいといつも思います。

  • 2013/02/05 (Tue) 13:04
  • バボビ #-
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♪バボビ様

ご無沙汰してます。いまもまだ(バド亡き後も。笑)読んでくださってて嬉しいです。
2頭とも10歳を越えたかな。元気でしょうか。
まだ10歳すぎなんて、これから楽しい可愛いおじちゃん世代ですけどね。

1頭目はペットショップ、次はブリーダーからという知り合いは私にもたくさんいます。勉強したり、いい犬友達が周りにいると、もれなくそうなるケースが多いような気がします。

愛し愛される。そう犬との生活は、ギブ&テイクだと私も思ってます。
溺愛もだめ、無視もだめ。日によって愛情量が違うのもだめ。

このキャンペーン、日本でもスタートすればいいですいね。

  • 2013/02/05 (Tue) 13:36
  • ばど吉 #-
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  • 2013/02/05 (Tue) 16:27
  • #
そうね。

ケリーもまさにバンダナ巻きが必要な犬です。
興味はあるけど、仲良くはしたくない。
妹分のクレアだって、ただ押し付けられたから
一緒にいることを許容してるだけでしょうからね。笑。

上のキャンペーンが日本で出来るようになるには
まだまだ先のように思いますね。
でも、下のキャンペーンはちょっとした
集まりや、マスコミというツールを利用すれば
認知できるように思います。
「そうそう。ウチの犬もそうだもの。」という方は
結構いらっしゃいますよね。

  • 2013/02/05 (Tue) 19:03
  • こぼずはうす #-
  • URL
♪カギコメ様

遠く海外からのコメントありがとうございます!
イエローバンダナのキャンペーン、そういえばありますよね。
私も統一してくれた方がいいなと思います。
ただ、赤バンダナの方が「病気やトレーニング中だけではなく、もともと距離が必要な犬もいるのよ〜〜」な感じが出ている気がして、個人的には好きです(笑)。
日本語PDFはあれど、どこの団体がやっているのかな。調べてみます。ありがとうございました!

  • 2013/02/05 (Tue) 19:27
  • ばど吉 #-
  • URL
♪こぼずはうす様

「そうそう。ウチの犬もそうだもの。」
うん、たくさんいます。
なのに、なんか肩身の狭い思いをさせられていることが多い。迷惑なのに、言い出せないとかね。
赤バンダナキャンペーン、どこかで取り上げたいな〜。
そうすれば、トラブルが減るし、お互いの理解も深まるし、他人の犬への関心や愛情も深まるきっかけになると思います。
犬も人も、十人十色、十犬十色! 個性を尊重できる世の中になればいいな。

前半のドイツキャンペーンは、まだ夢のまた夢だけど……いつかはね!
まず「こーゆーものが世界にはあるのか!」を知るだけでも意味があると思います。

  • 2013/02/05 (Tue) 19:33
  • ばど吉 #-
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  • 2013/02/08 (Fri) 20:47
  • #
ありがとうございます

レミーさんち
わざわざ何度もありがとうございます。了解です、まだ書いてるので間に合いました!
大事な貴重な情報ですね。あの涼しい顔して、けっこうやってくれますね(ニヤッ)興味深いです。
これでようやく本犬種は(だけは(^^;;)ゴールできます。
いろいろありがとうございました!
写真と記事、楽しみにしててくださいね。

  • 2013/02/08 (Fri) 23:39
  • ばど吉 #-
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