バドバドサーカス
ワイマラナー×1(バド)とW.コーギー×1(タビィ)、ワイマラナーが拾った黒猫(まめちゃん)と暮らす、犬ライターが綴る犬馬鹿生活。
2007'05.09 (Wed)
パチこの2〜3日が山
みなさん、心配のお電話、メールありがとう。
ショックと、徹夜の監視で報告が遅くなりました。
ブログを書こうとすると、心臓がドキドキしてきました。手が震えます。
でも犬ライターですから負けずに報告します。

パチは、いま、呼吸困難にあえいでいます。
病名は、病理検査結果待ちですが「胸腺腫の疑い」です。
肺の中に、大きな腫瘍があります。

左側から黒いトンネルを取り囲むように大きく全体に広がっている、グレイのぶよーんとしたのが、腫瘍です。
本来は、ここは肺で空気があるので、空気は黒くうつらないといけません。
その部分に全部、腫瘍があります。
上にある白いかたまりが心臓です。真ん中下にあるのが背骨、その右上にある黒いトンネルが気道です。気道は本来、背骨同様にセンターにないといけません。腫瘍が、気道や食道を圧迫しているのです。肺の奥にある心臓も腫瘍に押されています。まるでパチの心臓を包むように大きく腫瘍が覆っています。
でも肺ガンだとすると、こんなに気管や心臓を押しやることはできないそうです。肺ガンはもっとフワフワ、柔らかくて、もろいらしい。それに肺ガンだったら、この大きさになる前にとっくに湿潤したり、つまり爆発して、とっくに全身に転移し、死んでいる。
肺の腫瘍は、悪性の癌しかないとのこと。では、この腫瘍はいったい何者?
肺の奥に、縦隔(じゅうかく)というのがあります。縦隔とは「胸腔を縦に隔てる構造で、心臓や大動脈、胸腺、気管、食道、迷走神経などを囲んでいる」部位です。縦隔にできる腫瘍のほとんどは、リンパ腫か胸腺腫。
細胞針の検査ではリンパ腫の可能性よりも、胸腺腫の方が高いとのこと。
胸腺腫は、良性の腫瘍なんだって。それはよい印象ではあるんだけど……
もう腫瘍が大きすぎて、外科ではとれないって。薬でも意味がない。
あと、できることは、放射線治療だけだって。
すごくショックでした。
放射線治療は、タビィでも行い、私はとても価値がある治療法だと思うし、副作用も脱毛くらいで、食欲不振や嘔吐などタビィは全然なくて、びびる治療法ではないと知っている。
だけど「放射線治療しかできない」という状況は、かなり末期で、「他に手の施しようがない」という状況なのだということを、なまじ私は前回の取材で知っていたのです。またもや大の大人が、大学病院の玄関先で大泣きして、そのあとひとりでベンチに座り、茫然自失となっていました。
良性の腫瘍だから、転移はないとか、進行が緩やかなんだろうけど(調べる)、大きくなって気道や食道を圧迫しているから、このままではパチは、窒息死するんだって。空中にいるのに、酸欠になって、死んじゃう。
でも、今日、病院に行けてよかった。
ただの軽い咳が始まって、たった2週間。臓器ってぎりぎりまで異常がある素振りを見せないんだって。肝臓も胃も、半分くらい切りとったって、人間生きてるもんね。でも限界ラインを超えたとたん、急に悪化する。パチは、あと数週間で窒息していた。たぶん食道も圧迫され、ごはんも吐き戻すだろうし。
私が早くもっと気がつけばよかったのか、と思ったけど、表に出る症状がでたときはかなりもう遅いんだって。だからみなさん、老犬になったら、ちゃんと腕のいいお医者さんのところでレントゲン写真とって、奇妙な、不自然な陰がないか、定期検診をしてください。パチは、いつからこの腫瘍があったのだろうか。数か月前か、半年か、1年前かわからないって。でもこの間、腹痛や、背骨や、前肢後肢、何度もレントゲン撮っているけど「腫瘍がないか、調べてください」と言わないと、先生も自分の専門のところしか診ないもんだからね。それとか、かかりつけ医で、「前回と比べて、なんか変だぞ」というレベルのことも多いみたい。難しいね。
でも、腫瘍科のうまい大学病院はさすがだね。私が伝えた所見だけで、すぐにもう縦隔の腫瘍だろうと目星をつけていたよ。呼吸器の強い大学病院に行くつもりだったけど、CTが6月以降になると言われて、タビィがお世話になっている大学病院にお願いして、ほんとよかった。呼吸器じゃなくて、腫瘍科で大正解。だいたい6月だったら、パチは、なんで息が苦しくて、苦しんで、死んだのか、原因がわからないとこだった。
そして、どうせCT 撮るなら、全身麻酔するから、このまま放射線もやっちゃうことになった。全身麻酔の負担が1回ですむからね。通常の飼い主さんだったら、この診断と状況に動揺して、放射線治療するべきか、おうちに帰って考える、のだろうけど、幸か不幸か、私はインフォームドコンセント済み。先生も、普通だったら、こんなに急展開で治療はしないだろう。説明や理解を促すのに時間がかかる。お金もかかるし。
だけどパチには時間がない。
さっそく、第1回目の放射線治療をした。

放射線をあてると、腫瘍が小さくなる症例があるそうだ。小さくなれば、呼吸ができる。手術も可能になるかもしれない。この病気は、肥満細胞腫ほどポピュラーな病気じゃないので症例数が少ないが、10頭中8頭は、腫瘍が小さくなる確率。神に祈るしかない。だって、このほかの手段がないのだから。
でもパチはすでにだいぶ弱っている。今まではときどきの咳だけだったのに、ずっと呼吸速拍でハアハアしてる。放射線の副作用だと、食欲不振、嘔吐だけど、それはない。たぶん麻酔や移動の負担で体力がないせいだ。

心配だから、一緒のベッドで監視した。
3時間以上もハアハアしてた。よだれもでてきた。パチがめずらしく「グウ」「ング」など声を出す。寝返りばかりする。このまま死んじゃうかと思った。
夜中にネットや書籍で、呼吸困難の対処法を探した。でも決定的な方法はない。少しずつ水分補給をし、窓をあけて冷たい風を入れた。
担当医の先生にメールを入れていたら、先生が4時すぎにメールをくれて、私がすぐ状況を返信したら、先生がお電話をくれた。なんてありがたいことか。M先生、本当にどうもありがとうございます。
先生の指示で、朝ご飯のときにあげる予定の薬を与えた。
放射線の影響ではないと聞き、少し安心。放射線のせいで急に体内に何か変化が起き、苦しんでいるのかと思ったけど、ただ酸欠にあえいでいるらしい。
朝が来た。
パチは生きている。
放射線の効果で、腫瘍が小さくなれば息ができる。
また昨日の疲れがとれれば、体力も回復するはず。
2〜3日が山だそうだ。

今日は暑いね。夏日だってね。こんなときにもう。
パチはいま玄関のたたきで寝ている。昨夜はハアハアして寝られなかったからね。いっぱい寝て、体力戻せよ。呼吸も安定。でも、このままスーッと死んでしまう可能性があるので、見張っておかないと。窒息ってね、最後にバタバタ苦しむわけじゃないんだって。
でも、パチはえらいんだよ。
ごはんはちゃんと食べるんだ。
のどにつかえないように、バーフダイエットをくずして流動食っぽくしたものと、ヨーグルト、生卵をあげた。いっぺんにたくさん食べると吐き戻すから、さっき昼ごはんもあげてみた。ちゃんと、やる気で食べた。さすがコーギーだ(笑)。
食べてくれるうちは、まだ大丈夫。頑張れる。
いまの状況は、こんな感じです。
コメント返信ができないかもしれないですが、
みんな、パチのために祈ってやってください。
ショックと、徹夜の監視で報告が遅くなりました。
ブログを書こうとすると、心臓がドキドキしてきました。手が震えます。
でも犬ライターですから負けずに報告します。

パチは、いま、呼吸困難にあえいでいます。
病名は、病理検査結果待ちですが「胸腺腫の疑い」です。
肺の中に、大きな腫瘍があります。

左側から黒いトンネルを取り囲むように大きく全体に広がっている、グレイのぶよーんとしたのが、腫瘍です。
本来は、ここは肺で空気があるので、空気は黒くうつらないといけません。
その部分に全部、腫瘍があります。
上にある白いかたまりが心臓です。真ん中下にあるのが背骨、その右上にある黒いトンネルが気道です。気道は本来、背骨同様にセンターにないといけません。腫瘍が、気道や食道を圧迫しているのです。肺の奥にある心臓も腫瘍に押されています。まるでパチの心臓を包むように大きく腫瘍が覆っています。
でも肺ガンだとすると、こんなに気管や心臓を押しやることはできないそうです。肺ガンはもっとフワフワ、柔らかくて、もろいらしい。それに肺ガンだったら、この大きさになる前にとっくに湿潤したり、つまり爆発して、とっくに全身に転移し、死んでいる。
肺の腫瘍は、悪性の癌しかないとのこと。では、この腫瘍はいったい何者?
肺の奥に、縦隔(じゅうかく)というのがあります。縦隔とは「胸腔を縦に隔てる構造で、心臓や大動脈、胸腺、気管、食道、迷走神経などを囲んでいる」部位です。縦隔にできる腫瘍のほとんどは、リンパ腫か胸腺腫。
細胞針の検査ではリンパ腫の可能性よりも、胸腺腫の方が高いとのこと。
胸腺腫は、良性の腫瘍なんだって。それはよい印象ではあるんだけど……
もう腫瘍が大きすぎて、外科ではとれないって。薬でも意味がない。
あと、できることは、放射線治療だけだって。
すごくショックでした。
放射線治療は、タビィでも行い、私はとても価値がある治療法だと思うし、副作用も脱毛くらいで、食欲不振や嘔吐などタビィは全然なくて、びびる治療法ではないと知っている。
だけど「放射線治療しかできない」という状況は、かなり末期で、「他に手の施しようがない」という状況なのだということを、なまじ私は前回の取材で知っていたのです。またもや大の大人が、大学病院の玄関先で大泣きして、そのあとひとりでベンチに座り、茫然自失となっていました。
良性の腫瘍だから、転移はないとか、進行が緩やかなんだろうけど(調べる)、大きくなって気道や食道を圧迫しているから、このままではパチは、窒息死するんだって。空中にいるのに、酸欠になって、死んじゃう。
でも、今日、病院に行けてよかった。
ただの軽い咳が始まって、たった2週間。臓器ってぎりぎりまで異常がある素振りを見せないんだって。肝臓も胃も、半分くらい切りとったって、人間生きてるもんね。でも限界ラインを超えたとたん、急に悪化する。パチは、あと数週間で窒息していた。たぶん食道も圧迫され、ごはんも吐き戻すだろうし。
私が早くもっと気がつけばよかったのか、と思ったけど、表に出る症状がでたときはかなりもう遅いんだって。だからみなさん、老犬になったら、ちゃんと腕のいいお医者さんのところでレントゲン写真とって、奇妙な、不自然な陰がないか、定期検診をしてください。パチは、いつからこの腫瘍があったのだろうか。数か月前か、半年か、1年前かわからないって。でもこの間、腹痛や、背骨や、前肢後肢、何度もレントゲン撮っているけど「腫瘍がないか、調べてください」と言わないと、先生も自分の専門のところしか診ないもんだからね。それとか、かかりつけ医で、「前回と比べて、なんか変だぞ」というレベルのことも多いみたい。難しいね。
でも、腫瘍科のうまい大学病院はさすがだね。私が伝えた所見だけで、すぐにもう縦隔の腫瘍だろうと目星をつけていたよ。呼吸器の強い大学病院に行くつもりだったけど、CTが6月以降になると言われて、タビィがお世話になっている大学病院にお願いして、ほんとよかった。呼吸器じゃなくて、腫瘍科で大正解。だいたい6月だったら、パチは、なんで息が苦しくて、苦しんで、死んだのか、原因がわからないとこだった。
そして、どうせCT 撮るなら、全身麻酔するから、このまま放射線もやっちゃうことになった。全身麻酔の負担が1回ですむからね。通常の飼い主さんだったら、この診断と状況に動揺して、放射線治療するべきか、おうちに帰って考える、のだろうけど、幸か不幸か、私はインフォームドコンセント済み。先生も、普通だったら、こんなに急展開で治療はしないだろう。説明や理解を促すのに時間がかかる。お金もかかるし。
だけどパチには時間がない。
さっそく、第1回目の放射線治療をした。

放射線をあてると、腫瘍が小さくなる症例があるそうだ。小さくなれば、呼吸ができる。手術も可能になるかもしれない。この病気は、肥満細胞腫ほどポピュラーな病気じゃないので症例数が少ないが、10頭中8頭は、腫瘍が小さくなる確率。神に祈るしかない。だって、このほかの手段がないのだから。
でもパチはすでにだいぶ弱っている。今まではときどきの咳だけだったのに、ずっと呼吸速拍でハアハアしてる。放射線の副作用だと、食欲不振、嘔吐だけど、それはない。たぶん麻酔や移動の負担で体力がないせいだ。

心配だから、一緒のベッドで監視した。
3時間以上もハアハアしてた。よだれもでてきた。パチがめずらしく「グウ」「ング」など声を出す。寝返りばかりする。このまま死んじゃうかと思った。
夜中にネットや書籍で、呼吸困難の対処法を探した。でも決定的な方法はない。少しずつ水分補給をし、窓をあけて冷たい風を入れた。
担当医の先生にメールを入れていたら、先生が4時すぎにメールをくれて、私がすぐ状況を返信したら、先生がお電話をくれた。なんてありがたいことか。M先生、本当にどうもありがとうございます。
先生の指示で、朝ご飯のときにあげる予定の薬を与えた。
放射線の影響ではないと聞き、少し安心。放射線のせいで急に体内に何か変化が起き、苦しんでいるのかと思ったけど、ただ酸欠にあえいでいるらしい。
朝が来た。
パチは生きている。
放射線の効果で、腫瘍が小さくなれば息ができる。
また昨日の疲れがとれれば、体力も回復するはず。
2〜3日が山だそうだ。

今日は暑いね。夏日だってね。こんなときにもう。
パチはいま玄関のたたきで寝ている。昨夜はハアハアして寝られなかったからね。いっぱい寝て、体力戻せよ。呼吸も安定。でも、このままスーッと死んでしまう可能性があるので、見張っておかないと。窒息ってね、最後にバタバタ苦しむわけじゃないんだって。
でも、パチはえらいんだよ。
ごはんはちゃんと食べるんだ。
のどにつかえないように、バーフダイエットをくずして流動食っぽくしたものと、ヨーグルト、生卵をあげた。いっぺんにたくさん食べると吐き戻すから、さっき昼ごはんもあげてみた。ちゃんと、やる気で食べた。さすがコーギーだ(笑)。
食べてくれるうちは、まだ大丈夫。頑張れる。
いまの状況は、こんな感じです。
コメント返信ができないかもしれないですが、
みんな、パチのために祈ってやってください。
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