タビィの献体の結果

今日の東京はお天気いい。
昨夜オットが徹夜だったので、珍しく今日は朝から活動している私。
オット、お疲れ様です。生きてるか~い?

朝っぱらから仕事する気が起きないので、
タビィの献体の病理診断結果を報告します。
ほんとは昨年12月の、バドの診察時に結果を聞いていたのですが、
なかなかすぐ書く気にならず、現在に至ってしまった。

12タビィの思い出

献体をして、タビィの肺、肺動脈、心臓の病理診断をした結果、
思いもよらないことが判明した。

12病理診断書

臨床診断では「肺高血圧症」、
剖検診断では「血栓症」だったのだ。

つまり、なんで肺が高血圧になってしまったか、というと、
肺動脈枝および冠状静脈内に、大型の血栓ができていて、そのせいで血管がつまっていたというのだ。

血栓ができてたのか!
しかも大型血栓がいくつもできていたという。
ああ、タビィ。苦しかったろうに。

最終的な診断名は
①心内膜症……加齢に伴う心臓内膜、弁の線維性肥厚(内膜症)が心機能低下を引き起こしたと推察。
②血栓症(右肺前葉動脈、肺、心臓)……心内膜症により、慢性うっ血肺、肺動脈における血流速度が低下し、肺動脈枝および冠状静脈内に大型血栓が形成。それにより肺高血圧が生じた。
③慢性肺うっ血……心内膜症により生じた。
④炭粉沈着症(肺、気管支リンパ節)……これは直接死因と関係なさそうだが、肺の中に炭粉がつき、表面が黒色になること。排気ガスの多い市街地に住んでいるから?バドも黒いのだろうか、それとも、コーギーは鼻面が地面に近いから排ガスを吸い込みやすのか?これは先生にも不明。

とにかく、
タビィがなんで死んじゃったか、直接の死因は、肺動脈、静脈に血栓ができていたからだった。今まで血液の凝固異常、免疫異常の既往症がなかったタビィにまさか血栓ができていたとは、先生も気がつかなったという。
「血栓とわかっていたら、少なくともバイアグラが効かなかった段階で、血栓を溶かす薬を飲ませるべきだった」と先生は言った。バイアグラはそもそも肺動脈を拡張して心臓からの血液量を増やすための薬。肺動脈をなんとかするよりも、血栓を減らす治療を施すべきだったのだ。

そうだったのか。

血栓の存在がつかめなかったのは何故か。
「血栓は血液と同じなのでレントゲンでは映らない。でも疑わしいと思っていれば、造影剤を投与した上でエコー(かな?)で見れば、血液の流れが妨げられていることはわかり、血栓の存在が判明できる。だけど、まさかあるとは思わない段階で、いろんな検査をすることは難しい」
そりゃ、そうですね。疑っていない段階で何から何まで検査してたら、検査代も莫大かかります。先生だって、飼い主に言い出せないでしょう。

そうだったのか。
タビィは、血栓がつまって、苦しかったのか。
気がつけなくて、ごめんね、タビィ。
泣きそうになった。

だけど。涙を堪えて、先生に尋ねた。
タビィのこの献体の結果は、次の犬の治療に活かせるのですか? 
「もし、今後、似たような症状の子が来て、バイアグラを飲ませても改善しなかったら、今度から僕たち、少なくとも今回タビィちゃんの治療に関わった獣医師(学生さんも含むのかな)は、もしかしたら血栓ができているのかもしれないと考え、飼い主さんに造影剤投与した検査を提案してみることができます。それで血栓が見つかったら、血栓を溶かす薬を飲ませることができます」
こんな症例は今まで見たことがなかった、でもタビィのおかげで新しい事実がわかった、
それは先生たちの記憶に残っていく。

今後の肺高血圧症の犬たちへ役に立つであろう、治療のための新しい選択肢を示したということだ。

よかった。
タビィの献体は、無駄にはならないんだ。
そう思うと、泣けてきた。

それに、なぜ肺が苦しくなり、腹水がたまり、死んだのか、
原因が筋道を立ててわかったこともよかった。私も納得した。
「納得する」、これはペットロスを回避するためにも重要な要素だと思う。
獣医さんは神様じゃない。わからないことだって、いっぱいある。
タビィを殺したくて、血栓を見逃していたわけじゃない。

でも先生もこの病理診断結果を私に伝えるのは、ドキドキだったかもしれない。
「先生が血栓を見落としていたから、死なせたんでしょ!」と詰め寄りたくなる気持ちも、5%くらいはわかる。
だけど、先生たちも、タビィを助けるべく、いろいろ尽くしてくれた。
初めての症例で原因がわからず、対応できないのは無理もない。
でも、きっと先生方は、もしも次に、タビィのように1か月くらいで急に元気がなくなり、肺が高血圧になり、バイアグラも効かず、腹水がたまり、どうしてよいかわからないコーギー(その他の犬種もなるかもしれない)が病院に来たら、きっと血栓の存在を疑い、適切な検査・治療を飼い主さんに提案していってくれるだろう。

それは十分に価値のあることだ。


タビィは死んでも、しっかり者だ(笑)。
みんなに手土産を残して旅立った。
さすがタビィ。シライシ家の誇りだ。

だから残されたシライシ家のメンバーも
しっかりしよう。
とくに、コーギー馬鹿のオット&バド、しっかりしなさいよ(笑)。

12去年の3月

(去年の3月のタビィは、こんなに普通に元気だったんだよ)

トール、徹夜明け、頑張れよ~。
このブログ見て、泣かないように!
でも私も朝っぱらから書きながら泣いてしまいました。
しかし、タビィに恥ずかしくないよう、頑張っていこう!
今日は某住宅メーカーさんのWEBカードの〆切(第3弾)だーっ!


残されたコーギー馬鹿

タビィが死んで10日ばかり経ちました。
バドはまだ夜中に2~3回起きて、ウロウロしています。暗いし、階段あぶないから、行かせたくないんだけど、本人が納得しないと何度でも行きたがるので……ワイマラナーはこういうとき頑固者。
バドはまだ不安が強く、ちょっと心配。すぐ不安でハアハアになる。昨日は近所の祭り囃子すら不安だったみたい。早く心が安定するといいんだけどな。

そして。
バド並みに、あるいはバド以上にダメージを受けているのが、うちの生粋のコーギー馬鹿(つまりトール)。彼の名誉に関わるから詳しく書けないのは残念だが、やっぱりね、つらいようです。夜中のバドの散歩でこっそり涙を流しているもよう。男の人は人前で泣けないしね、もちろん仕事場でそんな話もできないしね、家庭内でも毎度毎度女々しくこの話題ができないしね、だけど女性と変わらぬ深い悲しみの淵にいると思うんです。男だって、悲しみを押し込めてたら、心と体に悪いと思うのよ。男女平等。だから、今後、みなさまの知り合いの男性のおうちで愛犬(または愛猫)が亡くなったときも、大きな広い心で見守ってあげてくださいね。男でも泣きたいときゃ、泣くべきだと思うぞ。

24はしおき

彼は日曜日にいきなり一人で(私は原稿中)、自転車で(笑)代官山のJUST DOG MARKETさんに行き、2年前の私の青本(東京犬散歩ガイド)に載っているときから欲しがってたコーギーの箸置きを買いに行ってました。私が2年間も「今度行こうね~」と言いつつ、放置していた案件だったんだけど、まさか、ひとりでエイやっと行くとは。

しかもオーナーに頼んで、箸置きね、タビィ柄とパチ柄のを選ばせてもらったんだって。ほら、手前右側の「妖精の腰掛け」(スタンダードのコーギーで欠かせない首うしろの白。イギリスではこう呼ぶそうです)は、ダイヤマーク◆でしょ。これがタビィ柄。奥左の妖精の腰掛けは、1周襟巻き式につながってて、ノーズの白ともつながってる。これはパチ柄。
ううう、泣かせるなぁ。

毎日のように「オレはコーギーを飼う!」と断言してるのも切ない。いつもは私やマチュの意見に文句を言わない優しいオットであるが、今はもうそんな余裕無し。いつものトールらしくない。これもペットロス症状なんでしょうね。シライシ家、今度から犬は家庭内で2頭までというルールにしているのだが、マチュはボクサーかジャーポが欲しいし、私はワイマラナーだし、パパはコーギー、と意見がバラバラ。さあ、果たして今後どうなるんでしょうね(笑)。

でもほんと「生きてるコーギーに触りたい」らしいです。
愛すべき茶色の立ち耳の短足がいないと、寂しすぎるんだって。
「短足の猫、マンチカンも可愛いよ~」と教えると、お気に召したようで「可愛いっ」と絶賛。「オレはコーギーとマンチカンで、パパ帝国をつくる!」と訳のわからん主張までする始末。パパ、壊れ気味です。

でもそれもこれもすべてはタビィへの愛情の裏返し。
トールのコーギー馬鹿はすべてタビィから始まった。
タビィ、それだけおまえが魅力的でいい犬だった証拠だね。

24タビィ

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その後もみなさん、タビィにお花やプレゼントをありがとうございます。
タビィはいまもお花にいっぱい囲まれて幸せそう。
そして人間家族もお花が届くたびに幸せな気持ちになります。
マチュは「タビィはこんなにみんなに好かれてたんだねー」と言ってます。
本当にありがとね。



 

残されたバド~胃捻転注意報発令~

タビィが死んじゃって5日目。
溜め込んだ仕事を必死にこなしてます。
そのくせ暴飲暴食で胃が痛いし(食欲がないように見せかけて、やたらジャンクな物を食べたがる私)、夜中に夢ばかりみて、どーも寝た気がしない。
今朝はなぜかタビィと温泉に行った夢を見た。「硫化水素は下に溜まるから、タビィが苦しくなっちゃうっ」とか焦ってる夢。何なんでしょね。心、壊れているわ。

そしていちばんハートブレイクなのは、13年半、いちばん一緒にいた時間が長いバドでしょう。私が会社に行っているときも、取材に行っているときも、とにかくバドはタビィとセットでお留守番だったもんね。

タビィが死んだ晩から毎晩、夜中の2時とかから1~2時間おきに、1晩2~3回バドは深夜に起きて、いきなりカチャッカチャと1階から3階まで上がり、うろちょろしてまた1階寝室に下りてくる……を繰り返してました。今までは、私が寝室で寝ていたら、バドは朝まで一切起きない子なのに。やっぱりタビィを探しているとしか思えない。不憫だ。
でも昨夜は夜中に起きなかった。少しはあきらめついたのかな。なら、いいけど。

また昼間も、今週バドは挙動不審です。なぜか、こっそり別の部屋(3階のマチュの部屋など)の隅でひとりで丸まって寝てるの。へんなの。今までのバドは、私がいる部屋に常にいるタイプ。真夏の暑いときに涼しい1階で寝るとか、エアコンが寒すぎて移動するとか、お客さんがうるさくて(笑)静かな部屋に移動するということはあったけど、私が仕事中は、ずっと同じ部屋で爆睡するのが常なのに、

どうしたの? なんで一人きりになりたがるの? あんたらしくないじゃん。
どう見ても「傷心」中、といいますか、なんか引きこもりっぽい。
心配になりちょっと調べてみると、犬も人間と同じく認知障害、痴呆症になると本に書いてある。人間の認知症は、配偶者の死や引っ越しなどを引き金に悪化すると聞く。まさか、バドちゃん。おまえは大丈夫か。

それに水曜、木曜は、水ばかり飲んで、へんだ、お腹も食べた後なのにクルクル鳴ってる。やばい。まさか、胃捻転になるかも!?と直感したので、急遽、わが家に10年ぶりに「胃捻転注意報」が発令された。胃捻転は、精神的なことも大きく関与されると唱える獣医さんもいる。私もそう思っている。人間もストレスで胃酸がいっぱい出て、胃潰瘍になるじゃん。たぶんそういうときにガスが溜まりやすいというか、胃袋がひっくり返りやすいというか、私は科学的には立証できないけど、そういう予感がするんだよね。バドも含め、胃捻転になる犬は「新しい家族(赤ちゃん、別の犬)が増えた」「飼い主が旅行などで長期不在になった」などの環境変化のタイミングでなる犬、多いもん。

いま、バドまで胃捻転で死んだら、私、耐えられない。
バド、頑張れ。大事にしてやるから。

19生きてると2

生きていると、いいことあるんだよ。バド。
Jちゃんがチキンロール、くれるしね(笑)。
私も今週はついつい甘やかして、お行儀悪くパンの端っこあげちゃったりして、いちいち「バド、生きてると、いいことあるでしょ」と食べ物で釣っています。「ああ~、ママ、そんなことして!」と、私は家族に失笑を買っています。

そして、散歩後には1時間以上、ごはんと水もあげない。ごはんはよくふやかす。消化のいいものを与える。など、胃捻転の危険リスクを減らすための基本的な注意を徹底しています。ここ数年は精神的に落ち着き、だいぶ克服した感じだったから、けっこうルールが甘くなってたけど、いまはやばい気がする。こういう飼い主の直感は大事。あとで後悔しないためにね。

それと、やはりときに急に寂しくなるのか、誰かとひっついて寝てますね。

19寂しい

マチュのおへそが見えています。バド、くっつきすぎ。

19誰でもいい

もうこうなったら誰でもいいみたい。
本当にあんたは心がか弱い。依存心高すぎ(涙)。

痴呆症を進めない手段のひとつとして「新しい子犬を迎える」というのもバドには必要かもしれない、と本気で考えてしまうよ。
まぁ、私は、前回のパチのときよりも冷静でして……、それはパチで一度経験して少し強くなったからなのか、はたまたトールのダメージを察し、ここは私がしっかりせねばと思っているからはわかんないけど、わりと冷静(のつもり)。だからペットロス中で冷静な判断ができないうちに勢いで子犬を迎えるのはいけないと思ってる。でも、バドがこのまま引きこもりっぽくなるなら、新しい脳への刺激は必要かもしれないとも思う。バドの大きさで痴呆症になって徘徊されたり、歩行障害で前にしか進めなくなったり、しつけを忘れたり、夜中に鳴かれたら大変だ。

19タビィ探してる

私もバドも傷心でなにもやらないから、こないだぼにままLOUNGEにいっちょ元気出して行ってみたんだけど、バドがね、なぜか落ち着かず、外ばかり気にしているの。タビィとここで合流するんだと勘違いしているのではないかという素振り……おいちゃん、不憫だ。

でも生きているといいことあるから。バド、頑張れよ。頑張ろう。

ちなみに、今月10歳になるマチュは昨年のパチのときより、よく泣きました。9歳のときよりも、より「死」を実感できるのかもしれません。また、今年、タビィが具合が悪くなった時期はちょうどマチュの夏休みと重なりましたから、タビィが弱っていく様を毎日見ていて、悲しみが強くなったのかも。大学病院にも何度も一緒に行ったしね。闘病、という言葉の意味がより理解できたのかもしれません。
タビィは、マチュにかけがえのない勉強をさせてくれたね。

ついでに、まめちゃん。
タビィが死んだときは、やはり1メートル横くらいで、パチのときと同じく、じーっとご遺体を凝視していた。そして翌朝は、これまたパチのときと同じく、その朝だけはいつものうるさい「ごはーっん、ごはーん」催促鳴きをしない。家庭内の悲しみの空気を察知し、一応、ヤツなりに遠慮をしているのか。でもその後は、いつも通りですね。さすが猫。

バドちんが早く立ち直れるよう、みなさんも念じててください。


明日のコーギーのために~献体~

みなさん、たくさんの温かいコメントをありがとう。
直接メールをくれた方もありがとう。
いちいち読んだ直後は涙するのでお返事ができませんでした、ごめんね。

すぐお花持って駆けつけてくれて、タビィの寝顔を最後に見てくれたマイママ、みどりちゃんママ、れんちゃん夫妻、ぼにまま、Jちゃん、ベン&ももん家、ありがとう。タビィには会えなかったけど泣きながらお花を持ってきてくれたリリーちゃん家もありがとう。
お花を贈ってくれて、シライシ家の心をなぐさめ、タビィに天国への花道を作ってくれたアンディ&モニカママ、まこママ、ジーク家ありがとう。カードのお言葉が身に染みます。

日曜になったばかりに死んじゃったタビィのその後を書きます。

日曜午前、トールと相談後、勇気をだしてNJ大学の担当医の大先生に電話しました。
3連休の中日にいるわけはないと知りながら、あえて連絡を取りたいと守衛さんから獣医内科学の学生に電話を回してもらいました。
そこまで焦って電話したのは、
タビィの肺が、これからのコーギー(およびもしかしたらそのほかの犬種)の肺高血圧症の原因解明、研究、治療法の確立に役立てるのなら、献体を申し出たいと思って。

でも私もさすがに自分の犬を献体するなんて初めてのこと。
本当に先生は必要なのか、献体したものをちゃんと活かしてくれるのか、タビィの体は戻ってくるのか、ちゃんと開いた胸は縫合してくれるのか、臓器は冷蔵や冷凍するのか、……などなどわからないことだらけ。不安だらけ。そして、可愛いタビィの胸を開き、臓器を提供することへの迷い、私はひどい飼い主なんじゃないか、とかいろいろ思ったけど、

トールが「タビィの肺を献体しよう。今後、野子たちのためになったら嬉しいじゃないか」と言った。

びっくりした。
だってトールは、私のドナー登録を今までものすごく反対している人だから。
死んだ私の体が持って行かれて、刻まれることは、絶対に嫌だ、誰かの役に立つのはわかっているけど絶対にそれだけは嫌だ、と今までずっと反対していたのに。
タビィが死ぬまでは、彼は絶対に献体なんて反対していたと思う。
だけど、トールはえらい。ほかのコーギーの犬種の未来を考えたんだね。
さすが、本物のコーギー馬鹿だね。

大先生とも話がついた。先生は都内にいなかったのに携帯でいろいろ大学へ連絡を取ってくれた。
先生は私の心に配慮し、言葉を選びながらも、きっぱりと
「タビィちゃんの肺動脈がほしいです」と言った。
そっか、肺ではなくて、いちばんの欠陥は、肺動脈だったのか。
肺動脈はコーギーの場合、4~5センチ程度の長さだそうだ。そんなに小さなパーツが壊れてタビィを苦しめたのか。でも小さなパーツひとつひとつが全部大事なんだよね。
肺動脈は肺と心臓をつなぐ大事なパーツ。
タビィは、肺、肺動脈、心臓を献体することに決まった。
「先生、ちゃんとタビィの体は返してくれますか? 胸はちゃんと縫ってくれますか?」
「と、当然です。ちゃんとさせていただきます」
先生にとっては当たり前のことだったけど、私にとっては大事な確認事項だった。

午後2時半、NJに到着。
タビィをよろしくお願いします。

17献体

タビィの胸を開く時間は、1時間か1時間半。
今回は麻酔も何もいらないもんね。
私、昔、高校生の頃、バイトしてた動物病院で犬の解剖を手伝ったことある。
だからだいたい想像はつく。

待ち時間中、私はタビィの実の息子、陸家に電話をした。ご自宅が大学から比較的近かったから。もしもタビィに会いたかったら、タビィはいま近くに来てるよ。

陸家もつらくて迷ったようだけど、勇気出して来てくれた。
陸ママったら「陸と野子を連れて行っていいですか?」となぜか私に聞く。
「もちろん!なんで?」
「いまは会ったら思い出して辛いかと思って」
そんなことないない!
でも実はオットは一瞬そう思ったんだって。
だけど、陸たちに再会したとき、すごく嬉しかったって。

17陸家が

「生きてるコーギーに触りたい」
トールは、すでにタビィを失った日の午後からそんなことを言ってる。
たぶんそれもペットロス症状のひとつ。何とか何かで悲しみを埋めようとしているんだよね。

17献体後

タビィ、無事に献体を済ませ、帰ってきました。
毛を剃られることもないので(もう消毒は必要ないもんね)、一見するときれいに、そのままの姿で帰ってきました。安心しました。
さすがの私も、タビィの胸の毛をかき分けて、縫合の様子を確認することはできませんでした。もう先生を信じるしかありません。
大学からは、とても感謝され、きれいなお花がタビィの棺に入っていました。

昨日、都内に戻られた大先生からも丁寧なメールが来ました。

病理学教室にて、肺動脈にどんな障害が進行していたのかを調べてくださるそうです。
「その結果を新たな治療法の開発につなげること、そして可能であれば今後、遺伝的な関係についても調べてみたいと思っています。遺伝的な背景が関係しているなら、将来、遺伝子を特定すると共に発症をなくすことが可能になるはずです」

よかった。タビィの肺動脈によって、少しでも研究が進めば本望だ。

だけど、献体した晩は、またも大泣きしました。
献体なんかしちゃったけど、タビィが今度生まれ変わるときに、心臓や肺がない子になったらどうしよう、心臓や肺に欠陥のある子に生まれ変わってしまったら、私のせいだ。
と、大泣きしてしまいました。
迷いがあるくせに、そんなことするからいけないんだけど、
だけど、タビィのパーツはこれからのコーギーの未来に役に立つと信念をもってしても、理性ではわかっていても、私は弱い。感情では、タビィになんてことをしてしまったのか、と思ってしまう。
そしたらトールに諭されました。献体のことを後悔するな、間違ってないから、と。


月曜日朝9時、タビィを荼毘にふしました。
バドも連れて行きました。(1頭で留守番させたら、何が起きるかわかったもんじゃない)

17荼毘

バドはお寺の中に入ろうとします。
ここんとこ、バドが引っ張るなんてこと、何年もないのに、こんなに引っ張って。
どこへ行きたいのかとやらせてみたら、
まっすぐタビィを焼いている部屋の扉の前に行き、くんくんくんくん執拗にニオイを嗅ぎ、いまにもドアを開けろ、と言わんばかりでした。びっくり。さっき、タビィがここへ入るときはバドは車の中で待たせていたのに。タビィのニオイがわかるんだね。タビィがここにいるのがわかるんだね。犬って、わかるんだね。泣ける。

2年前、抗ガン剤も半年やったし、いまも強い薬を1か月以上飲んでいたタビィの骨は、崩れそうに小さかったけど……
タビィ、えらかったね。よく頑張ったね。気丈な最強のしっかり者だもんね。
タビィは、誰の前に出しても恥ずかしくない、美人で、すっごい他人にもフレンドリーで、ほかの犬ともケンカしないから飼い主的には楽ちんで、バドを女好きにしないように厳しくしつけてくれて……本当にシライシ家の優等生だった。タビィがあんまりに可愛くて、いつも知らない人が駅前とかで撫でてくれてて、コーギーを好きになっちゃって「うちでもコーギーを飼うことになりました」と教えてくれたおうち、何軒もあったよね。すごいよね、タビィのパワーは。

17お骨

タビィ、たくさんのお花、きれいだね。いい匂いだね。
ほんとは食いしん坊のタビィのためにチキンロールとかいっぱいお供えしてあげたいんだけど、まめちゃんに襲撃されるからやめとくね。

みんな、本当にありがとう。
犬友達の温かいお気持ちをいただいて、シライシ家、少しずつ立ち直っていきますから、
ちょっと待っててね。


タビィ永眠しました

日付変わったばかりの9月14日、0:45頃、タビィ永眠しました。
享年13歳9か月。

私が昨夜ブログを書き終わったときの頃、
トールが抱っこして近所を1ブロック回って外を見せてあげてました。
タビィは抱っこされて嬉しそうで、でもちょっとベロ出してハアハアしていたので
ベッドに寝かせ、休ませました。

その10分後くらいに
ベッドで寝ていたら、
ウンチしたから大丈夫かなと思っていた、トールの手の中で
苦しまず、スーッと眠るように、息絶えました。

呼吸困難で苦しむことなく、咳き込むとか、痙攣するとか、
そんなこともなく、スーッと。

みんなの撫で撫でと思いのおかげです。
本当にありがとうございました。

14タビィ永眠

タビィは、シライシ家の、トールの自慢の
美人でしっかり者の最強のコーギーでした。
タビィ、ありがとう。タビィは最高にいい犬だったよ。

14最期にバドと

バドはタビィとそのまま寝ていました。最後の2ショットだね。
でもバドは夜中に何度も起きて、廊下へ行き、珍しく硬い床で寝て、またタビィの隣に戻ってくる……を朝まで4,5回繰り返していました。
ときどき、起きてはタビィのこと、じっと見ていた。
もう、タビィの魂がいなくなったってこと、気がついているね。

ああ、もう、バドだけになっちゃった。あ、猫のまめはいるけど。
タビィも、心肺は強いが心のか弱いバドを残して先立つのは、
気が気じゃないだろうけど、
残された者は頑張って生きていかないとね。